ALPHV/BlackCat は2番手のランサムウェアだった:シャットダウン前の猛威を分析

ALPHV Second Most Prominent Ransomware Strain Before Reported Downtime 2023/12/18 infoSecurity — ALPHV グループの Web サイトが先日に削除されたが、それ以前の 2022年1月〜10月において、このランサムウェア系統が、北米/欧州で2番目に多く活動していたことが、ZeroFox の調査により明らかになった。同社の分析によると、BlackCat の別名で知られる ALPHV は、21カ月の期間に北米で発生した、ランサムウェアおよびデジタル恐喝 (R&DE) 攻撃の約 11% を占めていたことが判明した。それは、LockBit グループに次ぐものである。

LockBit が ALPHV/BlackCat/NoEscape のアフィリエイトたちを勧誘

LockBit ransomware now poaching BlackCat, NoEscape affiliates 2023/12/13 BleepingComputer — LockBit ランサムウェア・オペレーションは、BlackCat/ALPHV と NoEscape における最近の騒動の後に、そのアフィリエイトと開発者を募り始めている。その背景には、NoEscape と BlackCat/ALPHV ランサムウェア・オペレーションの Tor ウェブサイトが、先週に突然アクセス不能になったというインシデントがある。

ALPHV/BlackCat のサイトがシャットダウン:法的執行機関による対応か?

ALPHV/BlackCat Site Downed After Suspected Police Action 2023/12/11 InfoSecurity — 現時点で、最も活発な RaaS グループのひとつが、オンライン上で混乱に見舞われているが、諜報専門家は警察の行動によるものだとしている。12月8日 (金) の Twitter で、サイバー脅威情報会社 RedSense は、ALPHV (別名BlackCat) に属するリークサイトが、法執行機関によりダウンさせられたことを、確認できたと述べている。しかし、RedSense の推定は、警察の動きに関する直接的な情報によるものではなく、サイバー犯罪コミュニティから収集した情報に基づいているようだ。

ALPHV/BlackCat ランサムウェア:マルウェアの配布に Google 広告を悪用

BlackCat Ransomware Gang Targets Businesses Via Google Ads 2023/11/15 InfoSecurity — 悪名高い ALPHV/BlackCat ランサムウェアが、Google 広告を利用してマルウェアを配布していることが確認された。eSentire の Threat Response Unit (TRU) によると、このグループは $100M 規模の MGM Resorts の情報流出や、乳がん患者の機密画像流出事件を引き起こし、さらに攻撃手法をマルバタイジングに拡大しているという。

Veritas Backup の3つの脆弱性:ALPHV/BlackCat ランサムウェアの標的になっている

ALPHV/BlackCat ransomware affiliate targets Veritas Backup solution bugs 2023/04/04 SecurityAffairs — ALPHV/BlackCat ランサムウェア・ギャングのアフィリエイトである UNC4466 が、Veritas Backup の3つの脆弱性を悪用して、ターゲットのネットワークへのイニシャル・アクセスを取得していることが確認された。この UNC4466 は、他の ALPHV のアフィリエイトとは異なり、ターゲットの環境へのイニシャル・アクセスにおいて、盗み出した認証情報に依存していない。2022年10月22日に、Mandiant の研究者たちは、このアフィリエイトが Veritas の脆弱性をターゲットにしていることを初めて観測した。

BlackCat の申し立て:SEC に対して被害者のコンプライアンス違反を訴える

BlackCat Ransomware Group Reports Victim to SEC 2023/11/16 InfoSecurity — 積極的に攻撃を繰り返すランサムウェア・グループが、支払いへと向けて圧力をかける目的で、ある被害者の米国証券取引委員会 (SEC) に報告したようだ。11月7日に BlackCat/ALPHV が、デジタル融資ソリューションプロバイダーの MeridianLink を侵害して機密データを流出させたと主張しているが、それに対して同社は否定しているという。そして BlackCat は、重大な影響を伴う侵害について、4日以内に開示することを義務付ける新たな SEC ルールを利用し、ハードルを上げていると示唆される。

日本航空電子工業へのランサムウェア攻撃:Alphv/Black が犯行を主張

Japan Aviation Electronics Targeted in Ransomware Attack 2023/11/09 SecurityWeek — 日本航空電子工業は、Alphv/BlackCat ランサムウェア・グループが犯行声明を出したサイバー攻撃から回復しつつある。1953年に設立され、東京都渋谷区に本社を置く日本航空電子工業 (JAE : Japan Aviation Electronics) は、電気コネクタ/航空宇宙用電子機器/ユーザーインターフェース関連機器を製造している。JAE は Web サイト上の通知で、このインシデントは 11月2日に発生し、同社のサーバの一部が外部からの不正アクセスを受けたと述べた。

日本の Clarion がランサムウェアに遭遇:ALPHV が犯行を表明し恐喝している

ALPHV Group Claims The Hack Of Clarion, A Global Manufacturer Of Audio And Video Equipment For Cars 2023/09/24 SecurityAffairs — ALPHV ランサムウェア・グループの Tor 被害者リストに、車載用オーディオ・ビデオ機器の世界的メーカーである、日本の Clarion が追加された。Clarion Japan は、車載用音響/映像機器の世界的メーカーである、Clarion 株式会社の日本法人である。カーナビ/オーディオ/ビデオ・システムに加えて、バック・カメラなどの幅広い製品を開発/製造/販売している。また、Clarion Japan は、自動車のメンテナンス/修理等に関するソフトウェアのアップデートといった、様々なサービスも提供している。

BlackCat ランサムウェア:Sphynx 暗号化ツールで Azure Storage を攻撃

BlackCat ransomware hits Azure Storage with Sphynx encryptor 2023/09/16 BleepingComputer −−− BlackCat (ALPHV) ランサムウェア・グループが、窃取した Microsoft アカウントと、最近に発見された Sphynx 暗号化ツールを用いて、ターゲットの Azure クラウド・ストレージを暗号化しているようだ。最近に発生した情報漏えいを調査していた、Sophos X-Ops のインシデント・レスポンス担当者たちが、カスタム認証情報の利用がサポートされた、Sphynx の亜種の運用を発見した。この脅威アクターは、窃取したワンタイム・パスワード (OTP:One-Time Password) を用いて Sophos Central アカウントにアクセスした後に、改ざん防止機能を無効化し、セキュリティ・ポリシーを変更していた。これらの操作は、LastPass Chrome エクステンションを使用して、被害者の LastPass ヴォールトから OTP を盗んだ後に行われていたという。

SEIKO がハッキングされた:犯行を主張する BlackCat がサンプル・データを公開

Japanese watchmaker Seiko breached by BlackCat ransomware gang 2023/08/21 BleepingComputer — BlackCat/ALPHV ランサムウェア・ギャングの恐喝サイトに、SEIKO の名前が加わり、今月の初めに同社が公表した、サイバー攻撃への対応を要求している。SEIKO は世界最大級の規模を誇る歴史のある時計メーカーであり、従業員数は約 12,000人/年間売上高は $1.6 billion を超える。2023年8月10日に同社は、データ漏洩の通知を発表し、無許可の第三者が IT インフラの一部に不正アクセスし、流出させたことを認めた。

Windows 環境に潜む悪意のカーネル・ドライバ:BlackCat ランサムウェアの回避策が判明

Malicious Windows kernel drivers used in BlackCat ransomware attacks 2023/05/22 BleepingComputer — ALPHV ランサムウェア・グループ (別名 BlackCat) が、署名された不正な Windows カーネル・ドライバを採用し、攻撃時におけるセキュリティ・ソフトウェアによる検出を回避していることが確認された。Trend Micro が確認した ALPHV のドライバは、昨年末のランサムウェア攻撃が生じた際に、Microsoft/Mandiant/Sophos/SentinelOne などが発見した、POORTRY という名のマルウェアの改良版である。

Western Digital のデータ侵害:脅威アクター ALPHV からの脅迫がエスカレート

Hackers leak images to taunt Western Digital’s cyberattack response 2023/05/01 BleepingComputer — BlackCat という名で活動する ALPHV ランサムウェア・オペレーションだが、Western Digital から盗んだとする内部メールやビデオ会議のスクリーン・ショットを公開し、同社が侵害に対応する間もシステムにアクセスし続けていた可能性が高いことを示した。この情報の開示は、4月17日に脅威アクターが Western Digital に対して、身代金が支払われない場合は、我慢できないところまで痛めつけると、警告した後のことである。

BlackCat ランサムウェア:米国の防衛関連企業 NJVC を攻撃

BlackCat ransomware gang claims to have hacked US defense contractor NJVC 2022/10/02 SecurityAffairs — ALPHV/BlackCat ランサムウェア・ギャングが、米国の連邦政府/国防総省をサポートする IT 企業 NJVC に侵入したと主張している。同社は、情報機関/防衛機関/地理空間情報機関などを支援しており、世界中の拠点に 1,200人以上の従業員を擁している。BlackCat は、Tor リークサイトの被害者リストに NJVC を追加し、同社が身代金を支払わない場合には、盗み出したデータを公開すると脅迫している。 

BlackCat の犯行声明:天然ガスパイプライン Creos から 150GB のデータを奪った

BlackCat ransomware claims attack on European gas pipeline 2022/08/01 BleepingComputer — BlackCat とも呼ばれるランサムウェア・ギャング ALPHV は、先週に、天然ガスパイプラインと電力ネットワークを中央ヨーロッパで運営する、Creos Luxembourg S.A. に対してサイバー攻撃を行ったと主張している。Creos のオーナーであり、EU5カ国でエネルギー供給事業を展開する Encevo は、7月22日〜23日にかけてサイバー攻撃を受けたと、7月25日に発表した。

BlackCat ランサムウェアが Bandai Namco を攻撃:顧客情報の漏えいなどを調査中

Bandai Namco confirms hack after ALPHV ransomware data leak threat 2022/07/13 BleepingComputer — ゲーム・パブリッシング大手の Bandai Namco は、顧客の個人情報が盗まれる可能性のある、サイバー攻撃を受けたことを認めた。Bandai Namco は、Elden Ring/Dark Souls/Pac-Man/Tekken/Gundam/Soulcalibur などの、数多くの人気ビデオゲームを手がける日本のパブリッシャーである。この月曜日に、BlackCat ランサムウェア (別名 AlphV) が、 Bandai Namco のネットワークに侵入し、一連の攻撃の最中に、同社の企業データを盗んだと主張している。

BlackCat の新手法:情報のリーク先がパブリック・インターネットに切り替わった

Ransomware gang publishes stolen victim data on the public Internet 2022/06/15 HelpNetSecurity — BlackCat (Alphv) ランサムウェア・グループは、被害者の組織から盗み出した従業員や顧客の機密データをクリアネット (パブリック・インターネット) サイトに掲載し、侵入後に沈黙を守る企業に対して支払いを迫るという新しい戦術を試みている。また、以前のランサムウェア・ギャングと同様に、漏洩した情報を用いて被害者である個人とダイレクトに連絡を取り、「オンライン検索が可能な誰もが、対象となる個人情報/財務情報/医療情報などが入手できる」と、通知しているものと思われる。

Microsoft 警告:Exchange Server のハッキングにより BlackCat ランサムウェアが広まっている

Microsoft: Exchange servers hacked to deploy BlackCat ransomware 2022/06/13 BleepingComputer — Microsoft によると、BlackCat ランサムウェアのアフィリエイトが、未パッチの脆弱性を狙うエクスプロイトを用いて、Microsoft Exchange サーバーを攻撃しているとのことだ。Microsoft のセキュリティ専門家が観察した1つの事例では、攻撃者は被害者のネットワークをゆっくりと移動し、認証情報を盗んで情報を流出させ、二重の恐喝に利用しているようだ。最初の侵害から2週間後に、この脅威者は、パッチの適用されていない Exchange サーバーを侵入経路とし、PsExec を介してネットワーク全体に BlackCat ランサムウェアのペイロードを展開させた。

BlackCat RaaS について FBI が警告:全世界で 60の組織が侵害されている

BlackCat Ransomware gang breached over 60 orgs worldwide 2022/04/22 SecurityAffairs — 米国連邦捜査局 (FBI) は、2021年11月に活動を開始した BlackCat ランサムウェア (別名:ALPHV/Noberus) により、少なくとも全世界で 60 の事業体が侵害されたとする Flash Report を公開した。同組織はアドバイザリで、世界中で少なくとも 60 の事業体に侵入した Ransomware-as-a-Service である、BlackCat/ALPHV などによる攻撃に関連する、主要な Indicators Of Compromise (IOCs) を Flash Report で発表した。ユーザーおよび管理者が、FBI Flash CU-000167-MW の IOC と技術的な詳細を確認し、推奨される緩和策を適用することを推奨していると 、CISA は述べている。

BlackCat ランサムウェアが石油/ガス/鉱山/建設をターゲットにしている証拠とは?

BlackCat Ransomware Targets Industrial Companies 2022/04/07 SecurityWeek — BlackCat/ALPHV/Noberus として追跡されているランサムウェア・グループが使用するデータ窃取ツールを分析すると、このサイバー犯罪者が製造業ををターゲットにすることに、強い関心を持っていることが示唆される。2021年11月に BlackCat は 出現し、Ransomware-as-a-Service (RaaS) モデルを利用することで、米国などの組織を標的にしてきた。

Zerologon の脆弱性 CVE-2020-1472:RansomHub ランサムウェアが狙っている

Zerologon Vulnerability Strikes Again: RansomHub Exploits Legacy Flaw 2024/06/05 SecurityOnline — RansomHub と呼ばれる新たなランサムウェアが急速に台頭し、現時点におけるランサムウェア・グループの中で、最も積極的に活動するグループの1つとなっている。Symantec の Threat Hunter チームは、この RansomHub と、従来からの Knight ランサムウェアとの間に強い関連性があることを発見し、Knight のリブランディング/アップデート・バージョンが、RansomHub であると示唆している。

ランサムウェア 2024 Q1 レポート:サイバー保険会社の視点で分析 – Corvus

Ransomware Rising Despite Takedowns, Says Corvus Report 2024/04/30 InfoSecurity — Corvus Insurance の最新レポートによると、2024年 Q1 に LockBit とALPHV/BlackCat が残した空白を、新たなランサムウェア・ギャングたちが、すでに埋めているようだ。4月30日に発表された “Ransomware Groups Don’t Die, They Multiply” で Corvus は、2024年 Q1 のランサムウェアの活動量は、前年同期と比較して 21% 増だったことを明らかにした。

ランサムウェア 2024 Q1 調査:身代金の規模は高額から中程度に移行か? – Coveware

Ransomware payments drop to record low of 28% in Q1 2024 2024/04/21 BleepingComputer — サイバー・セキュリティ会社 Coveware の統計によると、ランサムウェアの支払いに対してユーザー企業が拒否する傾向が強まっており、2024年 Q1 の身代金支払の比率は、過去最低である 28% を記録した。2023年 Q1 の数字は 29%であり、Coveware 統計における支払いの減少は、2019年初頭から安定しているという。

TeamCity の脆弱性 CVE-2024-27198:さまざまな脅威アクターが武器化している

TeamCity Flaw Leads to Surge in Ransomware, Cryptomining, and RAT Attacks 2024/03/20 TheHackerNews — 先日に公開された JetBrains TeamCity の脆弱性を悪用する複数の脅威アクターが、ランサムウェア/暗号通貨マイナー/Cobalt Strike ビーコンや、Spark RATと呼ばれる Golang ベースの RAT などを展開している。この攻撃は、脆弱性 CVE-2024-27198 (CVSS:9.8) を悪用するものであり、敵対者は認証手段を回避し、影響を受けたサーバの管理者権限を取得する可能性を持つ。

Veritas NetBackup の RCE 脆弱性 CVE-2024-28222 が FIX:直ちにアップデートを!

CVE-2024-28222 (CVSS 9.8): Veritas NetBackup Remote Code Execution Vulnerability 2024/03/07 SecurityOnline — エンタープライズ向けバックアップ・ソリューションとして広く利用されている Veritas NetBackup に、深刻なセキュリティ脆弱性 CVE-2024-28222 (CVSS:9.8) が発見された。この脆弱性の悪用に成功した、認証されていない攻撃者は、NetBackup サーバおよびクライアント上で、悪意のコードをリモートから実行する可能性を持つ。NetBackup BPCD プロセスで発見された CVE-2024-28222 は、不十分なファイル・パス検証に起因する。このバグにより、認証されていない攻撃者は、カスタム・ファイルのアップロードと実行が可能になる。

FBI 調査 2023:米国のランサムウェア被害額は $59.6 M 前年比 74% 増

FBI: US Ransomware Losses Surge 74% to $59.6 Million in 2023 2024/03/07 InfoSecurity — FBI の Internet Crime Report 2023 によると、2023年の米国におけるランサムウェアの被害額は $59.6 m に急増し、前年の $34.4 m から 74% 増加した。この数字は、昨年に FBI に対して報告された、2825件のランサムウェア・インシデントに算出されたものであり、2022年との比較で 18% 増加している。

CISA KEV 警告 24/02/15:Cisco ASA/FTD の脆弱性 CVE-2020-3259 を狙う Akira

CISA Warning: Akira Ransomware Exploiting Cisco ASA/FTD Vulnerability 2024/02/16 TheHackerNews — 2024年2月15日 (木) に米国 Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA) は、Cisco の Adaptive Security Appliance (ASA)/Firepower Threat Defense (FTDI) の脆弱性 (パッチ適用済み) が、Akiraランサムウェア攻撃で悪用されている可能性が高いとの報告を受け、それらを Known Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに追加した。

LockBit が支配するランサムウェア市場:2023年 Q4 を解析する- ReliaQuest

LockBit Reigns Supreme in Soaring Ransomware Landscape 2024/02/02 InfoSecurity — XDR セキュリティ・プロバイダ ReliaQuest によると、2023年 Q4 にランサムウェア・キャンペーンが急増したのは、きわめて活発な LockBit グループが要因となっている。ReliaQuest が発表した Q4 2023 Ransomware Trends レポートによると、2023年10月〜12月のランサムウェアの活動は、2022年の同時期と比較して 80% 増加している。この期間において、合計で 1262件の被害者がデータ流出サイトに掲載されたが、その業種は製造/建設/専門職/科学技術サービスなどの多岐にわたっている。

米国2位の保険会社 First American:インシデントによりシステムをオフラインに

First American takes IT systems offline after cyberattack 2023/12/21 BleepingComputer — 今日、米国第2位の保険会社と称される First American Financial Corporation が、サイバー攻撃の影響を食い止めるために、システムの一部をオフラインにした。同社の Web サイトには、「First American はサイバー・セキュリティー・インシデントに遭遇した。弊社は特定のシステムをオフラインにし、可能な限り早急に、通常の業務に戻れるよう取り組んでいる」と記されており、この記事が掲載される前に、公式 Web サイトがオフラインになった。

QakBot の再来:新たなフィッシング・キャンペーンで再び配布されている

Qbot malware returns after this summer’s law enforcement disruption 2023/12/17 BleepingComputer — QakBot マルウェアが、新たなフィッシング・キャンペーンで再び配布されていることが発見された。2023年8月に、Operation Duck Huntと呼ばれる多国籍法執行機関が、QakBot 管理者のサーバにアクセスし、そのインフラを破壊している。それ以来、QakBot の活動は停止していたが、またしても復活したことになる。

Microsoft 警告:最も危険なサイバー犯罪集団 0ktapus の分析結果を参照してほしい

Microsoft: 0ktapus Cyberattackers Evolve to ‘Most Dangerous’ Status 2023/10/27 DarkReading — Microsoft の 0ktapus サイバー攻撃集団に対する評価は、最も危険な金融犯罪集団のひとつであり、しかもますます巧妙になっているというものだ。最近になって 0ktapus は、MGM と Caesars Entertainment に対して、ランサムウェアによる破壊的な攻撃を行ったことで話題になった。このグループは、Microsoft が Scatter Swine/UNC3944 とも呼ぶ Octo Tempest であり、英語圏に属している。このグループは、通常、敵対的中間者 (AitM) や、ターゲットへの電話を伴うソーシャル・エンジニアリング、SIM スワッピングなどの攻撃を行っている。また、暗号通貨の窃盗/データ流出による恐喝/ランサムウェア攻撃なども行うとされている。

ShadowSyndicate というハッカー集団:複数のランサムウェアと C2 サーバを巧みに運用

ShadowSyndicate hackers linked to multiple ransomware ops, 85 servers 2023/09/26 BleepingComputer — 現在、ShadowSyndicate として追跡されている脅威アクターのインフラを、セキュリティ研究者たちが特定した。これまでの1年間で ShadowSyndicate は、7種類のランサムウェア・ファミリーを展開していたようだ。Group-IB のアナリストは、2022年7月以降の侵害において ShadowSyndicate が Quantum/Nokoyawa/BlackCat/ALPHV/Clop/Royal/Cactus/Play などのランサムウェアを使用していたことを、さまざまな確度から断定している。

MFA に対する本質的な問題提起:Okta が護れなかった MGM Resorts インシデントとは?

Okta Agent Involved in MGM Resorts Breach, Attackers Claim 2023/09/16 DarkReading −−− 先週に発生した MGM Resorts と Caesars Entertainment へのサイバー攻撃だが、それを操る脅威アクターの主張は、組織の Active Directory に接続する軽量クライアントである Okta Agent をクラックし、何らかの方法で両社の Okta プラットフォームに侵入できたというものだ。Okta は、クラウド向けの IAM (Identity and Access Management) プロバイダーとして知られるサイバー・セキュリティ企業である。

ランサムウェア攻撃の統計値:各セキュリティ企業のレポートを比較してみた

Cybersecurity Companies Report Surge in Ransomware Attacks 2023/08/23 SecurityWeek — いくつかのサイバー・セキュリティ企業が、この数週間において、それぞれのランサムウェア・レポートを発表しているが、その大半において攻撃の大幅な増加が示されている。ランサムウェア攻撃は、サイバー犯罪グループに大きな利益をもたらし続けているが、サイバー・セキュリティ企業の最新したレポートによると、その量と巧妙さの両方が増加しているという。そこで SecurityWeek では、一連のレポートを分析し、最も重視すべき傾向を要約してみた。

急増するランサムウェア攻撃:2023年上半期には 1,500件の被害が確認された – Rapid7

Ransomware Surges With 1500 Confirmed Victims This Year 2023/08/17 InfoSecurity — Rapid7 の 2023 Mid-Year Threat Review によると、2023年の上半期においては、全世界で少なくとも 1500の組織がランサムウェア攻撃の被害に遭っている。これらの攻撃の大半は、主要なランサムウェア・ギャングである、LockBit (35.3%)/ALPHV/BlackCat (14.2%)/Cl0p (11.9%) により実施されている。Rapid7 の Vulnerability Research Manager である Caitlin Condon は、「2023年上半期のデータを集計した時点では、MOVEit Transfer ハッキングにおける新たな被害者を集計している最中であり、Cl0p によるインシデント数は、調査結果よりも多い可能性がある」と InfoSecurity に語っている。

Nitrogen というキャンペーン:Google/Bing の広告を介してマルウェアを展開

New Nitrogen malware pushed via Google Ads for ransomware attacks 2023/07/26 BleepingComputer — Nitrogen マルウェアによる、イニシャル・アクセス・キャンペーンは、Google や Bing などの検索広告で偽ソフトウェア・サイトを宣伝し、疑念を持たないユーザーたちに、Cobalt Strike やランサムウェアのペイロードに感染させていくものだ。Nitrogen マルウェアの目的は、企業ネットワークへのイニシャル・アクセスを脅威アクターたちに提供し、データ窃取やサイバー・スパイ活動を行わせ、最終的に BlackCat/ALPHV ランサムウェアを展開させることにある。7月26日に Sophos が発表したレポートには、Nitrogen キャンペーンに関する詳細な説明として、AnyDesk/Cisco AnyConnect VPN/TreeSize Free/WinSCP などの一般的なソフトウェアになりすまし、主に北米の技術組織や非営利組織をターゲットにしている状況が記されている。

2023年6月のランサムウェア攻撃件数:活発な Clop などにより過去最高を記録

Clop Drives Record Ransomware Activity in June 2023/07/21 InfoSecurity — NCC Group の Global Threat Intelligence Team の分析によると、6月のランサムウェア攻撃は前年同月比 221%増の 434件となり、過去最高を記録したことが判明した。この増加の要因として挙げられるのは、MOVEit の脆弱性を悪用する Clop によるグローバル組織への攻撃、および、Lockbit 3.0 などのグループによる一貫したハイレベルの活動、そして、5月以降に登場した新たなグループだと、同社は主張している。

Windows Policy の抜け穴を悪用:カーネル・モード・ドライバー偽署名が横行している

Hackers Exploit Windows Policy Loophole to Forge Kernel-Mode Driver Signatures 2023/07/11 TheHackerNews — Microsoft Windows におけるポリシーの抜け穴が、主に中国語を用いる脅威アクターにより悪用され、カーネルモード・ドライバー署名の偽造に使われていることが確認されていた。Cisco Talos は、「この脅威アクターは、期限切れの証明書で署名された悪意の未検証のドライバーをロードするために、カーネルモード・ドライバーの署名日を変更するという、複数のオープンソース・ツールを活用している。カーネルへのアクセスは、システムへの完全なアクセスを可能にするため深刻な脅威となる」と、The Hacker News と共有した2部構成の包括的なレポートの中で述べている。

WinSCP の偽サイトへ誘導:Google と Bing での悪意の広告キャンペーンでCobalt Strike を展開

BlackCat ransomware pushes Cobalt Strike via WinSCP search ads 2023/07/01 BleepingComputer — BlackCat ランサムウェア・グループ (別名 ALPHV) は、Windows 用ファイル転送アプリケーション WinSCP の公式 Web サイトを模倣した偽ページに人々を誘い込み、マルウェアを仕込んだインストーラーをプッシュするという、マルバータイズ・キャンペーンを行っている。WinSCP (Windows Secure Copy) とは、SFTP/FTP/S3/SCP クライアントおよび、SSH ファイル転送機能を持つ、人気のフリー・オープンソースのファイル・マネージャでああり、SourceForge だけで毎週 40万もダウンロードされている。

2023 Q1 のランサムウェア・レポートを提供:Dashboard Ransomware Monitor というプロジェクト

Introducing the DRM-Report Q1 2023: Unveiling the Current State of Ransomware 2023/05/15 SecurityAffairs — サイバー・セキュリティ監視の独立したプラットフォームである Dashboard Ransomware Monitor が、2023年 Q1 における DRM-Report を発表した。この包括的なレポートは、世界中で憂慮すべきランサムウェア攻撃の増加を掘り下げ、サイバー犯罪者の活動の状況について、貴重な洞察を提供するものだ。

CISA KEV 警告 23/04/07:Veritas Backup の脆弱性 CVE-2021-27877 など5件が追加

CISA orders agencies to patch Backup Exec bugs used by ransomware gang 2023/04/07 BleepingComputer — 2023年4月7日 (金) 日に CISA は、KEV (Known Exploited Vulnerabilities) カタログに5つの脆弱性を追加した。そのうちの3つは Veritas Backup Exec の脆弱性であり、ランサムウェアを展開するために悪用されている。残りの2つは、Samsung の Web ブラウザを標的としたエクスプロイト・チェーンの一部としてゼロデイで悪用された脆弱性と、Microsoft Windows Certificate Dialog における権限昇格の脆弱性だ。

Microsoft 警告:ランサムウェアと情報窃取を仕掛ける 100以上の脅威アクターたち

Microsoft: Over 100 threat actors deploy ransomware in attacks 2023/01/31 BleepingComputer — 今日、Microsoft のセキュリティ・チームは、ランサムウェアを展開する 100以上の脅威アクターを追跡していると明かした。さらに、同チームは、昨年末までに活発に動き回っていた、50以上のランサムウェア・ファミリーを監視しているという。同社は、「最近のキャンペーンで多用されたランサムウェアのペイロードには、Lockbit Black/BlackCat (別名 ALPHV) /Play/Vice Society/Black Basta/Royal などがある。ただし、防御のための戦略としては、それらのペイロードに注目するよりも、それらの展開につながる活動の連鎖に対して、もっと焦点を当てるべきだ。依然として、ランサムウェア・ギャングは、一般的な脆弱性を標的とし、パッチ未適用のサーバやデバイスを標的にしている」と述べている。

Hive が Linux VMware ESXi 暗号化ツールを Rust に移植:解析と分析が困難に

Hive ransomware ports its Linux VMware ESXi encryptor to Rust 2022/03/27 BleepingComputer — ランサムウェア Hive は、VMware ESXi Linux 用の暗号化ツールを、Rust プログラミング言語で書き換え、セキュリティ研究者による身代金交渉のチェックを、難しくするための新機能を追加した。企業における仮想マシンへの依存度は、コンピュータ・リソースの節約/サーバの統合/バックアップの容易化などのニーズの中で高まっているが、このランサムウェア集団は、それらのサービスに特化した専用の暗号化ツールを作成している。

グローバル IT SP の Inetum がランサムウェア攻撃に遭ったが被害は限定的

Global IT services provider Inetum hit by ransomware attack 2021/12/24 BleepingComputer — クリスマス休暇まで1週間を切ったところで、フランスの IT サービス企業である Inetum Group がランサムウェア攻撃を受けたが、事業や顧客への影響は限定的だった。Inetum は 26カ国以上で事業を展開しており、航空宇宙/防衛/銀行/自動車/エネルギー/公益/ヘルスケア/保険/小売/公共部門/輸送/通信/メディアなどの、さまざまな分野にデジタル・サービスを提供している。