Symantec Endpoint の脆弱性 CVE-2025-5333 に対する緩和策:認証不要で RCE が可能

Symantec Endpoint Management Suite Vulnerability Allows Malicious Code Execution Remotely

2025/07/15 CyberSecurityNews — Broadcom が提供する Symantec Endpoint Management Suite に発見された、認証を必要としないリモート・コード実行 (RCE) の脆弱性 CVE-2025-5333 により、企業 IT インフラに深刻なリスクが生じている。この脆弱性の CVSS v4.0 スコアは 9.5 (Critical) と評価されており、広く使用されているエンドポイント管理ソリューションの複数バージョンに影響を及ぼす。セキュリティ専門家たちが強く推奨するのは、速やかな対策の実施である。

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OpenAI の Operator に悪意を植え付ける:Symantec が Phishing PoC で実証したものは?

Symantec Demonstrates OpenAI’s Operator Agent in PoC Phishing Attack

2025/03/14 hackread — 最近になって OpenAI がリリースした “Operator” などの AI エージェントが、サイバー攻撃に悪用される可能性があることを、Symantec の脅威ハンターたちが実証した。それらの AI エージェントは、定型的なタスクを自動化して生産性を高めるように設計されているが、Symantec の調査によると、人間の入力を最小限に抑えることで、複雑な攻撃シーケンスの実行も可能にすることが示されている。

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Symantec  PAM の脆弱性 CVE-2025-24503 (CVSSv4 9.3) などが FIX:直ちにアップデートを!

Symantec PAM Patches Critical Security Flaw – CVE-2025-24503 (CVSSv4 9.3)

2025/02/05 SecurityOnline — Symantec がリリースした Privileged Access Manager (PAM) のバージョン 4.2.1 は、複数のセキュリティ脆弱性に対処するためのものだ。これらの脆弱性が悪用されると、リモート・コード実行やセッション乗っ取りなどが生じる可能性がある。

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Msupedge という新たなバックドア:DNS と PHP の CVE-2024-4577 を悪用

Hackers Exploit PHP Vulnerability to Deploy Stealthy Msupedge Backdoor

2024/08/20 TheHackerNews — Msupedge という新たなバックドアを用いるハッカーたちが、台湾の大学を標的にしたサイバー攻撃を行っている。Broadcom 傘下の Symantec Threat Hunter Team は、「Msupedge の最大の特徴は、DNS トラフィックを介して C&C (command-and-control) サーバと通信する点だ」と述べている。この攻撃の目的とバックドアの出どころは、現在のところ不明である。

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Microsoft MSHTML の脆弱性 CVE-2021-40444:スパイウェア MerkSpy の配布で悪用

Microsoft MSHTML Flaw Exploited to Deliver MerkSpy Spyware Tool

2024/07/03 TheHackerNews — Microsoft MSHTML の脆弱性 CVE-2021-40444 を悪用して、MerkSpy という監視ツールを配信する、未知の脅威アクターが発見された。このキャンペーンでは、カナダ/インド/ポーランド/米国のユーザーが、主要ターゲットにされているという。Fortinet FortiGuard Labs の研究者である Cara Lin は、「MerkSpy は、ユーザーの活動を密かに監視して、機密情報を取得することに加えて、侵害したシステム上で永続性を確立するよう設計されている」と、先週に公開されたレポートで述べている。

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アジアの通信事業者への 10年にわたるサイバー攻撃:中国ハッカーの犯行と判明 – Symantec

Decade-Long Cyber Assault on Asian Telecoms Traced to Chinese State Hackers

2024/06/20 SecurityWeek — 長年にわたってアジア某国の通信会社が、中国のスパイ集団に帰属する悪意のツールの標的となっていることが、Symantec のレポートにより判明した。遅くとも 2021年以降から、通信事業者/通信事業者にサービスを提供する企業/大学などを標的とするキャンペーンが発生し、Coolclient/Quickheal/Rainyday などのカスタム・バックドアが使用されてきた。過去においても、このカスタム・バックドアは、中国に支援される既知の脅威アクターたちと関連付けられてきたが、その中には、10年以上も活動しているグループも含まれるという。

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Windows Error Reporting Service の脆弱性 CVE-2024-26169:Black Basta が悪用?

Black Basta Ransomware May Have Exploited MS Windows Zero-Day Flaw

2024/06/12 TheHackerNews — 先日に公開された Microsoft Windows Error Reporting Service の権限昇格の脆弱性を、Black Basta 由来と思われるランサム・アクターが、ゼロデイとして悪用した可能性があることが、Symantec の最新レポートにより判明した。Windows Error Reporting Service に存在する、権限昇格の脆弱性 CVE-2024-26169 (CVSS:7.8) の悪用に成功した攻撃者は、SYSTEM 権限を得ることが可能になる。なお、この脆弱性に対して Microsoft は、2024年3月の時点でパッチを適用している。

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Zerologon の脆弱性 CVE-2020-1472:RansomHub ランサムウェアが狙っている

Zerologon Vulnerability Strikes Again: RansomHub Exploits Legacy Flaw

2024/06/05 SecurityOnline — RansomHub と呼ばれる新たなランサムウェアが急速に台頭し、現時点におけるランサムウェア・グループの中で、最も積極的に活動するグループの1つとなっている。Symantec の Threat Hunter チームは、この RansomHub と、従来からの Knight ランサムウェアとの間に強い関連性があることを発見し、Knight のリブランディング/アップデート・バージョンが、RansomHub であると示唆している。

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Microsoft Graph API :C2 インフラ構築のための悪用が増加している

Microsoft Graph API Emerges as a Top Attacker Tool to Plot Data Theft

2024/05/02 DarkReading — 国家によるスパイ活動において増加しているのは、C2 (command-and-control) サーバをホストするために、Microsoft のネイティブ・サービスを利用するケースである。近ごろ、多くのグループが、独自のインフラを構築し維持するよりも、Microsoft のサービスを利用した方が経済的/効果的であるということに気づき始めている。独自のインフラを構築/維持する必要がないため、コストや手間が省けるだけではなく、正規のサービスを利用することで、攻撃者の悪意の行動を巧妙に、正規のネットワーク・トラフィックに紛れ込ませることが可能になる。

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TeamCity の脆弱性 CVE-2024-27198:さまざまな脅威アクターが武器化している

TeamCity Flaw Leads to Surge in Ransomware, Cryptomining, and RAT Attacks

2024/03/20 TheHackerNews — 先日に公開された JetBrains TeamCity の脆弱性を悪用する複数の脅威アクターが、ランサムウェア/暗号通貨マイナー/Cobalt Strike ビーコンや、Spark RATと呼ばれる Golang ベースの RAT などを展開している。この攻撃は、脆弱性 CVE-2024-27198 (CVSS:9.8) を悪用するものであり、敵対者は認証手段を回避し、影響を受けたサーバの管理者権限を取得する可能性を持つ。

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3AM という新たなランサムウェア:LockBit の代替えとして攻撃を成功させる

When LockBit Ransomware Fails, Attackers Deploy Brand-New ‘3AM’

2023/09/14 DarkReading — ある建設業に対する最近の攻撃では、標的とするネットワーク上で LockBit の実行に失敗したハッカーが、未知のランサムウェアを二番手として展開することに成功したという。この新しいツールの機能として挙げられるのは、ホスト・コンピューター上のファイルをロックする前に、各種のサイバー・セキュリティやバックアップ関連のソフトウェアをブロックするという、どちらかというと標準的なものだ。

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Carderbee というサプライチェーン攻撃を観測:香港などのアジア圏の組織が標的?

Carderbee Attacks: Hong Kong Organizations Targeted via Malicious Software Updates

2023/08/22 TheHackerNews — 未知の脅威クラスターが、香港などを中心とするアジア圏の組織を標的として、ソフトウェア・サプライチェーン攻撃に関与していることが判明した。Broadcom 傘下の Symantec Threat Hunter Team が、Carderbee という名前で、この活動を追跡している。この攻撃は、EsafeNet Cobra DocGuard Client と呼ばれる正規ソフトウェアのトロイの木馬化バージョンを悪用し、被害者のネットワーク上に PlugX (別名 Korplug) という既知のバックドアを配信するものだ。

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NATO 首脳会議を標的にした攻撃:RomCom によるマルウェア配布が確認された

RomCom Group Targets Ukraine Supporters Ahead of NATO Summit

2023/07/10 InfoSecurity — NATO 首脳会議が開催される数日前に、ウクライナを支援する組織や個人を狙う標的型サイバー・キャンペーンが、RomCom により開始されたと報じられている。BlackBerry Threat, Research and Intelligence チームは、この巧妙な作戦を発見し、本日の未明に発表されたアドバイザリで説明している。同チームによると、7月4日に RomCom グループがオトリとして使用した、2つの偽装文書を発見したとのことだ。

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Buhti というランサムウェア:LockBit/Babuk のコードを流用する新たな脅威

New Buhti ransomware gang uses leaked Windows, Linux encryptors

2023/05/25 BleepingComputer — Buhti と命名された新しいランサムウェア・オペレーションが、LockBit/Babuk ランサムウェア・ファミリーの流出コードを使用して、Windows/Linux システムを狙っている。Blacktail として追跡されている Buhti の背後にいる脅威アクターは、独自にランサムウェアを開発せずに、”double-extortion” として知られるカスタムデータ流出ユーティリティを使用して被害者を脅迫している。2023年2月に Palo Alto Networks の Unit 42 チームにより、野放し状態で活動している Buhti が発見されたが、Goland ベースのランサムウェアであり、Linux を標的としていることが確認されている。

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MerDoor という高スティルス性のマルウェア:5年前からのバックドア展開を確認 – Symantec

Stealthy MerDoor malware uncovered after five years of attacks

2023/05/15 BleepingComputer — 南アシア/東南アジアの政府機関/航空機関/通信機関を標的に、Lancefly という新たな APT ハッキング・グループが、カスタム Merdoor バックドア・マルウェアを展開している。今日の Symantec Threat Labs の発表で明らかにされたのは、Lancefly が2018年以降において、スティルス性の高い標的型攻撃で Merdoor バックドアを展開し、企業ネットワーク上での永続性の確立/コマンドの実行/キーロギングを行ってきたことだ。

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3CX サプライチェーン攻撃:北朝鮮ハッカーによるインフラ侵害が懸念される – Symantec

North Korean 3CX Hackers Also Hit Critical Infrastructure Orgs: Symantec

2023/04/21 SecurityWeek — 3CX を標的としたサプライチェーン攻撃を仕掛けた、北朝鮮のハッキング・グループが、エネルギー分野の主要インフラ組織2社と、金融取引に関わる他の企業2社にも侵入していたことが、Symantec の新しい調査により判明した。Trading Technologies のトレーディング・ソフトウェアである、X_Trader インストーラから始まる一連の攻撃は、3CX 以外の企業にも被害を及ぼしており、下流への将来的な影響も懸念されている。Symantec の脅威情報部門は、米国と欧州にある2つの主要インフラ組織が大きな懸念材料になると、新たに公開した文書で警告している。

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NortonLifeLock の Password Manager アカウントに侵害が発生:PW の使い回しが原因?

NortonLifeLock warns that hackers breached Password Manager accounts

2023/01/13 BleepingComputer — Gen Digital (旧 Symantec Corporation、NortonLifeLock) が顧客に送付したデータ侵害通知は、ハッカーによるクレデンシャル・スタッフィング攻撃で、Norton Password Manager アカウントの侵害に成功したことを知らせるものだ。バーモント州司法長官事務所に提出された書簡のサンプルによると、この攻撃の原因は、同社への侵入ではなく、他のプラットフォームでのアカウント侵害によるものとのことだ。

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中国のハッカー集団 Billbug:標的はアジア諸国における政府と防衛の機関

Chinese hackers target government agencies and defense orgs

2022/11/15 BleepingComputer — Billbug (a.k.a. Thrip/Lotus Blossom/Spring Dragon) として追跡されているサイバースパイ活動家が、アジア諸国の認証局/政府機関/防衛組織を標的としたキャンペーンを展開している。最新の攻撃は3月ころから観測されているが、この脅威アクターは、10年以上前からステルスで活動している、中国の国家支援グループだと思われる。Billbug の活動は、過去6年間  [123] にわたり、複数のサイバー・セキュリティ企業により記録されている。

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ドイツ銀行へのアクセスを IAB が販売:多数の引き合いがあると主張

An initial access broker claims to have hacked Deutsche Bank

2022/11/11 SecurityAffairs — 脅威アクター (0x_dump) は、多国籍投資銀行であるドイツ銀行をハッキングしたと主張し、そのネットワークへのアクセス権をオンラインで販売している。この IAB (Initial Access Broker) は、銀行ネットワークの約21000台のマシンにアクセス可能だと主張しており、その大半は Windows システムだとされる。また、侵害されたマシンは、Symantec EDR ソリューションで保護されていたと主張している。

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Microsoft IIS ログを悪用する Cranefly マルウェア:3つの文字列で侵害を完遂

Hackers use Microsoft IIS web server logs to control malware

2022/10/28 BleepingComputer — Microsoft Internet Information Services (IIS) の Web サーバのログを経由して、感染端末のマルウェアを制御するという、これまでにはなかった手法を、ハッキング・グループ Cranefly (UNC3524) が採用しているという。Microsoft IIS は Web サーバであり、Web サイトや Web アプリをホストするために使用されている。また、Microsoft Exchange の Outlook on the Web (OWA) などのソフトウェアでも、管理アプリや Web インターフェイスをホストするために使用されている。

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ShadowPad ハッカー集団:アジア各国の政府組織をターゲットにしている

ShadowPad-Associated Hackers Targeted Asian Governments

2022/09/13 InfoSecurity — リモートアクセス型トロイの木馬 (RAT) である ShadowPad だが、以前から関連していた脅威グループが新たなツールセットを採用し、アジア各国の政府機関や国営企業に対してキャンペーンを展開している。 このニュースは、9月13日の未明に Symantec の Threat Hunter Team が発表した、脅威に関する新たなアドバイザリがソースとなっている。

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AWS アクセス・トークンなどをハードコード:1,800 種類の Android/iOS アプリ

Over 1,800 Android and iOS Apps Found Leaking Hard-Coded AWS Credentials

2022/09/01 TheHackerNews — 研究者たちが提起した深刻なセキュリティ・リスクとは、Amazon Web Services (AWS) 認証情報などをハードコードしている、1,859 種類の Android/iOS アプリが特定されたというものだ。Broadcom Software 傘下 Symantec の Threat Hunter チームは、The Hacker News と共有したレポートの中で、「それらのアプリの 77% に、AWS プライベート・クラウド・サービスにアクセスできる、有効な AWS アクセス・トークンが含まれていた」と述べている。

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Word テンプレートの悪用:ウクライナを狙うハッカー集団 Gamaredon の新しい手口

Russian hackers target Ukraine with default Word template hijacker

2022/08/15 BleepingComputer — ウクライナへのサイバー攻撃を監視している脅威アナリストたちが、ロシアの国家支援ハッキング・グループ Gamaredon について、紛争で荒廃した同国を激しく攻撃し続けていると報告している。Gamaredon (別名:Armageddon/Shuckworm) は、ロシアのハッカー集団であり、ロシアの連邦保安局 (FSB:Federal Security Service) の第18情報セキュリティ・センターの一部と考えられている。

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OCFS でセキュリティ・アラートを正規化:AWS と Splunk が Black Hat で発表

New Cross-Industry Group Launches Open Cybersecurity Framework

2022/08/12 DarkReading — BLACK HAT USA – LAS VEGAS — Amazon Web Services (AWS) と Splunk は、各種の監視システムにおけるセキュリティ・アラートの標準化を推進するために、18種類のシステムおよびセキュリティ・ベンダーによる、業界としての取り組みを主導していく。その目的は、セキュリティ・チームのためにあり、セキュリティ・データを迅速に取り込み分析するための、ベンダーにとらわれない簡素化された分類法を提供することにある。

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Adobe Acrobat の問題:アンチ・ウィルス製品による PDF ファイル・モニタリングをブロック?

Adobe Acrobat may block antivirus tools from monitoring PDF files

2022/06/21 BleepingComputer — セキュリティ研究者たちは、Adobe Acrobat がアンチウィルス・ソフトウェアをブロックし、PDF ファイルをオープンする際の、セキュリティ的な可視化を拒否していることを発見し、ユーザーにリスクを生じさせることを明らかにした。Adobe の製品は、30 種類のセキュリティ製品のコンポーネントの、プロセスへのロードの有無をチェックしており、また、それらをブロックすることで、悪意のアクティビティ監視を本質的に拒否している。

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Clipminer マルウエアが野放し状態:トランザクション・ハイジャックにより $1.7 M が盗まれた

Clipminer malware gang stole $1.7M by hijacking crypto payments

2022/06/02 BleepingComputer — 脅威アナリストたちが、Clipminer という名の暗号通貨マイニング・マルウェアの大規模キャンペーン発見し、トランザクション・ハイジャックを行うオペレーターたちが、少なくとも $1.7 million の利益を得ていることが明らかになった。Broadcom 傘下 Symantec の研究者たちによると、Clipminer は KryptoCibule マルウェアをベースにしているとのことだ。どちらのトロイの木馬も、ウォレットを盗み出し、トランザクションをハイジャックし、感染させたマシンで暗号通貨を採掘することに重点を置いている。

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Trend Micro の DLL ハイジャック脆弱性が FIX:中国の APT による悪用が生じていた?

Trend Micro fixes bug Chinese hackers exploited for espionage

2022/05/24 BleepingComputer — Trend Micro が発表した内容は、中国の脅威グループが不正な DLL をサイドロードし、マルウェアを展開するために使用した、Trend Micro Security の DLL ハイジャック脆弱性に対するパッチ適用についてである。5月上旬に Sentinel Labs が明らかにしたように、Windows 上で動作するセキュリティ製品の高権限を悪用する攻撃者は、悪意を持って細工した独自の DLL をメモリ上にロードし、権限昇格とコードの実行を可能にしていたようだ。

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ロシアの Gamaredon はウクライナを狙い続ける:永続性を維持する APT の仕組みとは?

Russian Gamaredon APT continues to target Ukraine

2022/04/20 SecurityAffairs — ロシアに帰属する Gamaredon APT グループ (別名:Armageddon/Primitive Bear/ACTINIUM) は、ウクライナをターゲットにした攻撃を続けており、カスタムな Pterodo バックドア (別名:Pteranodon) の亜種を用いているとのことだ。2021年10月以降に発生している、ウクライナの団体や関連組織を標的とした一連のスピアフィッシング攻撃の背後に、このサイバースパイ・グループが存在すると Microsoftは述べている。なお、2014年ころから Gamaredon は、ウクライナに対するサイバースパイ・キャンペーンを展開している。

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BlackCat ランサムウェアが石油/ガス/鉱山/建設をターゲットにしている証拠とは?

BlackCat Ransomware Targets Industrial Companies

2022/04/07 SecurityWeek — BlackCat/ALPHV/Noberus として追跡されているランサムウェア・グループが使用するデータ窃取ツールを分析すると、このサイバー犯罪者が製造業ををターゲットにすることに、強い関心を持っていることが示唆される。2021年11月に BlackCat は 出現し、Ransomware-as-a-Service (RaaS) モデルを利用することで、米国などの組織を標的にしてきた。

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ロシアの侵略:ウクライナを標的にする中国のハッキング・グループ Scarab

Another Chinese Hacking Group Spotted Targeting Ukraine Amid Russia Invasion

2022/03/26 TheHackerNews — 先月のロシアによるウクライナ侵攻が始まってから、ウクライナを標的とする、複数のキャンペーンが立ち上がっている。その一環として、中国語を話す Scarabという脅威アクターが、HeaderTip と呼ばれるカスタム・バックドアを仕掛けているが、この紛争に関連する中国ベースのハッキング・グループとしては、Mustang Panda に続いて2つ目となる。SentinelOne の研究者である Tom Hegel は、今週に発表されたレポートの中で、「この悪質な活動は、侵攻が始まって以来、中国の脅威者がウクライナを標的とした最初の公的事例の 1 つとなるものだ」と述べている。

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ウクライナ軍部を狙うフィッシング・キャンペーン:ベラルーシ当局によるものと判明

Ukraine links phishing targeting military to Belarusian hackers

20222/02/25 BleepingComputer — 今日、ウクライナの Computer Emergency Response Team of Ukraine (CERT-UA) は、ウクライナ軍関係者の個人用電子メールアカウントを標的とした、スピアフィッシング・キャンペーンについて警告を発した。これらの攻撃で漏洩したアカウントは、その後も、被害者のアドレス帳の連絡先へ向けて、さらなるフィッシング・メッセージを送信するために使用される。

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ウクライナをサイバー侵害するロシア:ランサムウェアを囮にしたワイパー攻撃

Ransomware used as decoy in data-wiping attacks on Ukraine

2022/02/24 BleepingComputer — ロシアがウクライナに侵攻する直前の水曜日に、ウクライナのネットワークに対する破壊的な攻撃で使用された新しいデータワイパー・マルウェアは、GoLang ベースのランサムウェアのデコイを伴うケースもあった。今日、Symantec は、「これまでに調査した、いくつかの攻撃では、ワイパー・マルウェアと同時にランサムウェアも、標的となる組織に対して展開されていた。ワイパーと同様に、ランサムウェアを展開するための、スケジュールされたタスクが使用されていた」と明らかにした。

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ウクライナで発見されたデータ消去マルウェア:ロシアによる侵攻と連携か?

New Wiper Malware Targeting Ukraine Amid Russia’s Military Operation

2022/02/23 TheHackerNews — サイバー・セキュリティ企業である ESET と、Broadcom 傘下の Symantec は、ロシア軍によるウクライナ侵攻が開始したことを受け、ウクライナの数百台のマシンに対する新たな攻撃に使われた、新しいデータ・ワイパー・マルウェアの発見を発表した。スロバキアの ESET は、このワイパーを HermeticWiper (別名:KillDisk.NCV) と名付けた。そして、このマルウェアのサンプルの1つが、2021年12月28日にコンパイルさえれていることから、攻撃のための準備が 2カ月前から進められていた可能性を示唆している。

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中国のハッカーが台湾の金融機関を狙う:スティルス・バックドアで 250日も潜伏

Chinese Hackers Target Taiwanese Financial Institutions with a new Stealthy Backdoor

2022/02/06 TheHackerNews — 中国の APT (Advanced Persistent Threat) グループが、少なくとも1年半にわたって、台湾の金融機関を標的にした「執拗なキャンペーン」を展開していたことが判明した。Broadcom 傘下の Symantec は、先週に発表したレポート「Antlion: Chinese APT Uses Custom Backdoor to Target Financial Institutions in Taiwan」の中で、スパイ活動を主目的とした Antlion の侵入行為により、xPack と呼ばれるバックドアが導入され、侵入したマシンを広範囲で制御できるようにしていたと述べている。

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ロシアによるウクライナ攻撃:国家支援 APT などのアクティビティが明るみに

More Russian Attacks Against Ukraine Come to Light

2022/01/31 SecurityWeek — ここ数カ月の間に、ロシアに関連する脅威アクターが、ウクライナに対して行ったと考えられる作戦は、WhisperGate 攻撃だけではない。月曜日に Symantec は、既知のグループと関連づけたスパイ活動の詳細を公開した。数年前から、ロシアの APT アクターがウクライナの標的に対して、様々なサイバー攻撃を仕掛けていることが確認されている。これらのグループの中には、モスクワのシークレット・サービスの一部と考えられるもの、また、直接の監督下にあると考えられるものもある。

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グローバル IT SP の Inetum がランサムウェア攻撃に遭ったが被害は限定的

Global IT services provider Inetum hit by ransomware attack

2021/12/24 BleepingComputer — クリスマス休暇まで1週間を切ったところで、フランスの IT サービス企業である Inetum Group がランサムウェア攻撃を受けたが、事業や顧客への影響は限定的だった。Inetum は 26カ国以上で事業を展開しており、航空宇宙/防衛/銀行/自動車/エネルギー/公益/ヘルスケア/保険/小売/公共部門/輸送/通信/メディアなどの、さまざまな分野にデジタル・サービスを提供している。

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TrickBot の感染は1年で 14万件:それをベースに Emotet が拡散される可能性が高い

140,000 Reasons Why Emotet is Piggybacking on TrickBot in its Return from the Dead

2021/12/08 TheHackerNews — この高度なトロイの木馬 TrickBot は、2021年初頭にダウンしたボットネット Emotet を復活させる、新たなエントリー・ポイントになりつつある。その TrickBot も解体が試みられたが、それから1年あまりで、149カ国の14万人の被害者に感染したと推定されている。

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Yanluowang ランサムウェアが米国の金融業界を狙っている

Yanluowang Ransomware Targeting U.S. Financial Corporations

2021/12/01 SecurityWeek — Symantec のセキュリティ研究者たちは、ランサムウェア Yanluowang について、FiveHands グループに所属していた脅威アクターが運用していると考えている。Yanluowang は、10月に公開されたばかりの未開発のランサムウェアとも思えるが、大規模な組織を対象とした一連の標的型攻撃に利用されている。敵対者たちは、この攻撃の一環として、AdFind も偵察のために使用していた。

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未知のマルウェアが南アジアのテレコムを狙っている

State-backed hackers breach telcos with custom malware

2021/10/18 BleepingComputer — 南アジアの通信事業者や IT 企業を標的とした攻撃において、未知だった国家支援型の脅威アクターが、新しいツールセットを利用している。このグループは Symantec の研究者たちにより発見され、Harvester という名前で追跡されているが、その目的は、IT/電気通信/政府機関に焦点を当てた、高度な標的型スパイ活動で情報を収集することにある。

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LockFile ランサムウェアは PetitPotam 攻撃で Windows ドメインを乗っ取る

LockFile ransomware uses PetitPotam attack to hijack Windows domains

2021/08/20 BleepingComputer — 少なくとも1人のランサムウェア脅威アクターが、最近発見された PetitPotam NTLM リレー攻撃手法を利用して、世界中の様々なネットワーク上の Windows ドメインを乗っ取り始めている。この攻撃の背後には、7月に初めて確認された、LockFile と呼ばれる新しいランサムウェア・ギャングがいるようだが、同業のグループとの類似性や参照点が見られる。

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LockBit ランサムウェアが復活:セキュリティ・ベンダーたちが警鐘を鳴らす

Security Vendors Sound the Alarm on LockBit Ransomware’s Return

2021/08/19 DarkReading — 2019年に登場した Ransomware-as-a-Service (RaaS) である LockBit の運営者が再登場し、マルウェアの改良版を発表するとともに、ダークウェブや標的となる組織内からアフィリエイトを募るという、不吉で積極的なキャンペーンを展開している。

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中国拠点のサイバー・スパイが東南アジアの ICS や SCADA を狙っている

China-Linked Cyberespionage Operation Suggests Interest in SCADA Systems

2021/08/05 SecurityWeek — 中国を拠点とするサイバースパイ集団が、東南アジア諸国の重要インフラ組織を標的にしていることが確認されて、攻撃者たちが産業用制御システム (ICS : Industrial Control Systems) に関心を示している可能性が生じた。中国の脅威アクターたちが、東南アジアを標的にすることは珍しいことではない。ここ数年、この地域の軍事/通信/技術/政府の組織を標的にしていることが確認されている。木曜日に Broadcom の一部門である Symantec は、同社の脅威ハンター・グループが、東南アジアの4つの重要インフラ組織に対して、ある脅威アクターが攻撃を仕掛けたことを確認したと報告している。

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APWG:フィッシング活動は継続して増加し 2021年 Q1 はワースト記録

APWG: Phishing maintained near-record levels in the first quarter of 2021

2021/06/13 SecurityAffairs — Anti-Phishing Working Group (APWG) が、2021年 Q1 の状況を示す新たな Phishing Activity Trends Report を発表した。このレポートよると、2021年 Q1 フィッシングは記録的なレベルを維持しており、フィッシング Web サイトの数は、2021年1月に 245,771件というピークを記録した。2月には、わずかに減少したことが確認されたが、3月には再び 20万件を超え、APWG 史上4番目の悪い月となった。

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