Mailcow Mail Server の脆弱性 CVE-2024-30270/31204 が FIX:RCE が生じる恐れ

Mailcow Mail Server Flaws Expose Servers to Remote Code Execution 2024/06/18 TheHackerNews — OSS メール・サーバ Mailcow に、2つのセキュリティ脆弱性が発見された。これらの脆弱性の悪用に成功した攻撃者は、影響を受けやすいインスタンス上で任意のコードを実行する可能性を持つ。どちらの脆弱性も、2024年4月4日にリリースされた 2024-04 未満の全てのバージョンに影響する。なお、それらの脆弱性は、2024年3月22日に SonarSource により公表されたものである。

Gmail におけるスパム/フィッシング対策の強化:メール送信事業者は注意が必要

Google now blocks spoofed emails for better phishing protection 2024/04/01 BleepingComputer — Google が開始したメールの自動的なブロックとは、スパム/フィッシング攻撃に対する防御を、新しいガイドラインの要求に応じて強化するものである。それにより、大量送信者により送信される欺瞞的なメッセージは、フルイにかけられることになる。現時点において Google は、Gmail アカウントに対して 5,000通を超えるメッセージを送信するドメインに対して、SPF/DKIM と DMARC メール認証を設定するよう求めている。この制限は、2023年10月に発表されたものである。

有名ブランドの 8,000 ドメインをハイジャック:悪意のメールを送り続けるキャンペーンとは?

8,000+ Domains of Trusted Brands Hijacked for Massive Spam Operation 2024/02/26 TheHackerNews — 正規の組織やブランドに属する 8,000以上のドメインと13,000以上のサブドメインが、スパム拡散とクリック収益化のための、狡猾な配信アーキテクチャの一部として乗っ取られている。Guardio Labs が追跡しているのは、SubdoMailingという名称で、遅くとも2022年9月から続いている悪質な活動である。それらの悪意のメールの内容は、偽の荷物の配達通知から、アカウント認証情報を求めるフィッシングにいたるものとなる。

Google Magika がオープンソース化:AI でファイルの安全性を識別

Google Open Sources Magika: AI-Powered File Identification Tool 2024/02/17 TheHackerNews — Google は、人工知能 (AI) を搭載したファイル識別ツールである Magika をオープンソース化することを発表した。同社は、「Magika は、従来のファイル識別方法を凌駕するものであり、VBA/JavaScript/Powershell などの、従来は識別が困難であったが潜在的に問題のあるコンテンツに対して、全体として 30%の精度向上と、最大で 95%の高精度を提供する」と述べている。

Gmail/Yahoo の DMARC が始まった:セキュリティの優位性をビジネスの優位性に

Gmail & Yahoo DMARC rollout: When cyber compliance gives a competitive edge 2024/02/16 HelpNetSecurity — サイバー・セキュリティの本質は、単なる防御だけにあるのではなく、信頼と信用を通じてビジネスを可能にすることにある。Gmail や Yahoo がメール認証の厳格化に踏み切る中、DMARC コンプライアンスに積極的に取り組む組織は、セキュリティ態勢を強化するだけではなく、大きなアドバンテージを得るだろう。このように、DMARC コンプライアンスは、単に標準を満たすだけではなく、混迷するデジタル市場において大きなチャンスをつかむ可能性をもたらす。

Google Groups が Usenet のサポート終了を発表:蔓延するスパム対策のため

Google Groups is ending support for Usenet to combat spam 2024/01/02 BleepingComputer — Google が先日に公式に発表したのは、Google Groups プラットフォームにおける、 Usenet グループのサポート終了だ。このサポートの終了は、2024年2月22日に実施され、それ以降においてユーザーは、Google Groups で新しい Usenet コンテンツの投稿/購読/閲覧ができなくなる。ただし、2月22日以前に投稿された、過去の Usenet コンテンツは、引き続き Google Groups で閲覧/検索できるという。

LockBit の攻撃対象は Citrix Bleed? ICBC/Boeing などへの侵害の手口を追跡

LockBit ransomware exploits Citrix Bleed in attacks, 10K servers exposed 2023/11/14 BleepingComputer — Citrix Bleed と名付けられた脆弱性 CVE-2023-4966 の、PoC エクスプロイトを悪用する Lockbit ランサムウェアが、大規模な組織のシステムに侵入し、データを盗み、ファイルを暗号化している。この脆弱性 CVE-2023-4966 については、1カ月以上も前に Citrix が修正プログラムを公開しているが、インターネットに露出した何千ものエンドポイントにおいて、依然として脆弱なアプライアンスが運用されている。また、その多くは、米国内に存在している。

増加するスパムメール:BEC の増加と QR コード悪用などがトレンド?- VIPRE

Spam is up, QR codes emerge as a significant threat vector 2023/09/04 HelpNetSecurity — VIPRE のレポートによると、フィッシング・メールの 85% においては、そのコンテンツに悪意のリンクが隠されており、スパム・メールに関しては、2023年 Q1 から Q2 にかけて 30% も増加しているという。VIPRE の 2023年 Q1 レポートと比較すると、Q2 フィッシングの最大の標的は IT 関連であり、金融機関 (9%) を上回っている。

PindOS という JavaScript マルウェア・ローダー: Bumblebee/IcedID との関係は?

Powerful JavaScript Dropper PindOS Distributes Bumblebee and IcedID Malware 2023/06/23 TheHackerNews — 新種の JavaScript ドロッパーにより、ネクスト・ステージ・ペイロードが配信されていることが確認された。サイバー・セキュリティ企業 Deep Instinct は、この Bumblebee や IcedID にも似ているマルウェアを、User-Agent 内に名前を持つ PindOS として追跡している。Bumblebee と IcedID は、どちらもローダーとしての役割を担い、侵害したホスト上でランサムウェアなどのベクターとして機能する。最近の Proofpoint のレポートでは、IcedID が銀行詐欺の機能を放棄し、マルウェア配信のみに特化していることが強調されている。

BumbleBee マルウェア:Google 広告や SEO ポイズニングを介して配布 – Secureworks

Google ads push BumbleBee malware used by ransomware gangs 2023/04/22 BleepingComputer — エンタープライズをターゲットにしたマルウェア Bumblebee が、Zoom/Cisco AnyConnect/ChatGPT/Citrix Workspace などの人気ソフトウェアを宣伝する Google 広告や、SEO ポイズニングを介して配布されている。Bumblebee は 2022年4月に発見されたマルウェア・ローダーであり、ネットワークへのイニシャル・アクセスやランサムウェア攻撃に使用される、バックドア BazarLoader  の代替として、Conti チームが開発したものだと考えられている。

npm への DoS 攻撃:レジストリが断続的にダウンするという最悪の事態に

Malicious Spam Campaign Downs npm RegiSEO poisoningstry 2023/04/05 InfoSecurity — この1ヶ月の間に、npm レジストリが断続的なサービス拒否 (DoS) 停止に陥っていたことを、セキュリティ専門家たちが明らかにした。そして、ボット対策技術を導入するよう促している。 npm は、世界最大のソフトウェア・レジストリとして知られており、200万以上の JavaScript パッケージがダウンロードできるようになっている。Checkmarx の Head of Software Supply Chain Security である Jossef Harush Kadouri は、「過去にもスパム・キャンペーンによる被害があったが、この1ヶ月間における被害は、それらとは比較にならないほどの酷いものであった」と述べている。

AlienFox というツールキットが登場:ミスコンフィグ・スキャナーでクラウドの機密情報を狙う

New AlienFox toolkit steals credentials for 18 cloud services 2023/03/30 BleepingComputer — AlienFox と呼ばれる新しいツールキットを利用する脅威アクターたちが、サーバのミスコンフィグレーションをスキャンし、クラウドベースのメールサービスの認証情報や機密情報を窃取していることが判明した。このツールキットがサイバー犯罪者たちに販売される、Telegram のプライベート・チャネルは、マルウェア開発者とハッカーが取引する際の、一般的な手段となっている。 SentinelLabs の研究者たちによると、AlienFox はモジュール式のツールセットであり、Laravel/Drupal/Joomla/Magento/Opencart/Prestashop/WordPress などのオンライン・ホスティング・フレームワークの、一般的なサービスにおけるミスコンフィグレーションをターゲットにしているという。

IcedID の新たな亜種:バンキング詐欺からマルウェア配信へとシフトしている

New IcedID variants shift from bank fraud to malware delivery 2023/03/27 BleepingComputer — IcedID の新しい亜種は、通常のオンライン・バンキング詐欺の機能を持たない代わりに、侵害したシステムに新たなマルウェアをインストールすることに、重点を置いていることが判明した。Proofpoint によると、これらの新しい亜種は、昨年末から7つのキャンペーンで、3つの異なる脅威アクターにより使用されており、ランサムウェアなどのペイロードの配信に重点を置いていることが確認されている。

Emotet が本気の戦略シフト:OneNote ファイルを介した配布が始まった

Emotet malware now distributed in Microsoft OneNote files to evade defenses 2023/03/18 BleepingComputer — 現時点において Emotet マルウェアは、Microsoft のセキュリティ制限を回避して、より多くのターゲットに感染させるために、OneNote ファイルを添付したEメールで配布されている。Emotet は、歴史的に悪名高いマルウェア・ボットネットであり、悪意のマクロを仕込んだ Word や Excel の添付ファイルを通じて配布されていた。これらの添付ファイルを、ユーザーが開いてマクロを有効にすると、DLL がダウンロード/実行され、Emotet マルウェアがデバイスにインストールされる。このマルウェアがロードされると、Eメールの連絡先やメールの内容が盗まれ、今後のマルウェア・キャンペーンで悪用されるようになる。また、企業ネットワークへのイニシャル・アクセスを提供する、他のペイロードもダウンロードされる。

OneNote ファイル経由で QBot をプッシュ:QakNote というマルウェア・キャンペーンを観測

New QakNote attacks push QBot malware via Microsoft OneNote files 2023/02/07 BleepingComputer — 先週から観測されているのは、QakNote という名の新しい QBot マルウェア・キャンペーンである。同キャンペーンでは、システムにバンキング型トロイの木馬を感染させる手口として、Microsoft OneNote の 悪意の “.one” 添付ファイルが使用されている。Qbot (別名:QakBot) は、かつてはバンキング型トロイの木馬だったが、デバイスへのイニシャル・アクセスを獲得することに特化したマルウェアへと進化している。それにより、感染させたマシンに脅威アクターが追加のマルウェアをロードし、ネットワーク全体でデータ窃取/ランサムウェア展開などの活動を行うことが可能になった。

Emotet/REvil を配信する TrickGate:巧妙な検出回避で6年間も生き続ける

Hackers Use TrickGate Software to Deploy Emotet, REvil, Other Malware 2023/01/30 InfoSecurity — TrickGate という名の悪意のソフトウェア・サービスは、6年以上にわたり脅威アクターたちに利用され、EDR (Endpoint Detection and Response) 保護ソフトウェアをバイパスしてきたようだ。この Check Point Research (CPR) が発表した調査結果は、今日の未明に InfoSecurity と共有された。最新のアドバイザリによると、Emotet/REvil/Maze などのグループに属する複数の脅威アクターたちが、このサービスを悪用してマルウェアを展開していたことが示唆される。

Google が Dragonbridge をシャットダウン:中国の偽情報アカウント5万件を削除

Google nukes 50,000 accounts pushing Chinese disinformation 2023/01/26 BleepingComputer — Google の Threat Analysis Group (TAG) は、複数のオンライン・プラットフォームで親中派情報を発信しているグループ Dragonbridge/Spamouflage Dragon に関連する、数万件のアカウントを削除した。 Googleによると、Dragonbridge はバルクでアカウントを販売する業者から、新しい Google アカウントを入手してきたという。場合によっては、以前に金銭的な動機で使用されていたアカウントを再利用し、情報操作のための動画/ブログを投稿することもあるようだ。

Emotet が新たなバイパス手法で再登場:クレカ窃取と横移動の新モジュールを追加

Emotet Malware Makes a Comeback with New Evasion Techniques 2023/01/24 TheHackerNews — マルウェア Emotet は、Bumblebee/IcedID などの危険なマルウェアの感染経路となる一方で、その手口を改良し、レーダーを回避し続けている。2021年初頭に、捜査当局が Emotet のインフラを排除したが、同年末には活動を再開しており、フィッシング・メールを介して配布される、持続的な脅威として存在し続けている。このウイルスは、サイバー犯罪グループ TA542 (別名 Gold Crestwood/Mummy Spider) に帰属するものであり、バンキング型トロイの木馬として 2014年に登場した後に、マルウェア配布者へと進化してきた。

PyPI

2023 2023/08/31:北朝鮮の APT グループ Labyrinth Chollima:偽の VMConnect PyPI キャンペーンを実施 2023/08/12:Python の URL 解析の脆弱性 CVE-2023-24329 が FIX:任意のコマンド実行にいたる恐れ 2023/08/04:VMware vConnector などを装う悪意の PyPI パッケージ:開発者をターゲットに展開 2023/07/04:NPM パッケージの Manifest Confusion :チェックのための Python ツールがリリース 2023/06/02:PyPI に新たな悪意のパッケージ:コンパイルされた Python コードで検出を回避 2023/05/31:Python ReportLab PDF Lib の深刻な脆弱性:悪意の HTML を読ませるだけでコード実行 2023/05/28:PyPI による 2FA 義務化のアナウンスメント:すべてのアカウントで年末までに対応 2023/05/20:PyPI の停止について:新規のユーザー登録とプロジェクト作成を一時的に止めます 2023/05/05:Python パッケージに新たなマルウェア Kekw:データ窃取と暗号ハイジャックを仕掛ける 2023/04/13:Google が発表した Assured OSS サービス:Java/Python エコシステムからサポートを開始 2023/04/12:PyPI に reverse-shell という悪意のパッケージ:あからさまな名前を用いる理由は? 2023/03/23:Python … Continue reading “PyPI”

npm

2023 2023/08/30:npm に悪意のパッケージ:特定のディレクトリからソースコードと機密情報を採取 2023/08/04:npm に新たな悪意のパッケージ:開発者たちをサプライチェーン攻撃に組み込む 2023/07/24:バンキング OSS サプライチェーン攻撃:銀行員を装う脅威アクターが悪意の npm パッケージを展開 2023/07/04:NPM パッケージの Manifest Confusion :チェックのための Python ツールがリリース 2023/06/28:NPM の根幹を揺るがす Manifest Confusion:パッケージ情報が信頼できない理由 2023/05/19:npm で発見された悪意のライブラリ:正規パッケージを装う TurkoRat マルウェア 2023/04/05:npm への DoS 攻撃:レジストリが断続的にダウンするという最悪の事態に 2023/02/22:Npm に大量の悪意のパッケージ:分散型フィッシング・リンクを備えている 2023/02/10:NPM に悪意のパッケージ aabquerys:タイポスクワッティングでマルウェア配布 2023/02/01:NPM/PyPI に悪意のパッケージ:Python-drgn と bloxflip に要注意 2023/01/09:Auth0 が JsonWebToken の脆弱性を FIX:22,000 以上プロジェクトに影響か? 2022 2022/11/30:npm 悪意のライブラリ侵入経路が判明:プレ・リリース・バージョンに要注意 2022/09/22:Tailwind CSS/Material Design を模倣:発見された悪意の NPM パッケージとは? 2022/07/27:GitHub が npm セキュリティ強化を実施:パッケージ署名の検証システムなどを追加 2022/07/05:NPM サプライチェーン攻撃:IconBurst 混入のモジュールが … Continue reading “npm”

IcedID マルウェアの蔓延:侵入から24時間以内に Active Directory ドメインを侵害

IcedID Malware Strikes Again: Active Directory Domain Compromised in Under 24 Hours 2023/01/12 TheHackerNews — 先日に発生した IcedID マルウェア攻撃では、イニシャル・アクセスから 24時間以内に、無名ターゲットの Active Directory ドメインが侵害されていたという。今週に発表されたレポートで Cybereason の研究者たちは、「この脅威アクターは攻撃の最中に、偵察コマンド操作/認証情報窃取/横方向への移動に加えて、侵入したホスト上での Cobalt Strike の実行という手順を踏んでいた」と述べている。IcedID (別名 BokBot) は、2017年にバンキング・トロイの木馬としてスタートした後に、他のマルウェアを支援するドロッパーへと進化し、Emotet/TrickBot/Qakbot/Bumblebee/Raspberry Robin などの仲間に加わった。

Check Point のマルウエア・レポート:AgentTesla/Emotet/Qbot が 11月の Top-3

AgentTesla Remains Most Prolific Malware in November, Emotet and Qbot Grow 2022/12/14 InfoSecurity — 静かな夏を経て、最も流行しているマルウェアの1つとして、Emotet が戻ってきた。さらに、トロイの木馬 Qbot が 2021年以来のリスト入りを果たし、Raspberry Robin ワームも目立っている。しかし、昨日に発表された Check Point Research (CPR) の November 2022’s Most Wanted Malware レポートによると、11月に最も活発だったマルウエアとして、AgentTesla の存在が強調されている。Check Point は、全世界の 6% の組織に AgentTesla は影響を及ぼし、その後に Emotet と Qbot が 4% で続いていると述べている。

Emotet 2022 を予測する:このマルウェアの歴史から何が見えてくるのか?

All You Need to Know About Emotet in 2022 2022/11/26 TheHackerNews — 直近の6ヶ月間において、ほとんど活動していなかった Emotet ボットネットだが、いまは悪質なスパムを配信し始めている。ここでは、この悪名高いマルウェアに対抗するために、知っておくべきことを詳しく説明していく。Emotet は、これまでに作られたトロイの木馬の中で、最も危険な 1 つであることに間違いはない。このマルウェアは、規模と精巧さを増すにつれて、きわめて破壊的なプログラムとなった。スパムメール・キャンペーンにさらされた企業ユーザーから個人ユーザーまで、誰でもが被害者になり得る。

Emotet の大規模マルスパム・キャンペーンを検出:IcedID や Bumblebee などをドロップ

Notorious Emotet Malware Returns With High-Volume Malspam Campaign 2022/11/21 TheHackerNews — Emotet マルウェアだが、IcedID や Bumblebee などのペイロードをドロップするためにデザインされた、大規模なマルスパム・キャンペーンの一部として、再び勢いを増して戻ってきた。先週に Proofpoint は、「2022 年11月初旬から、1日あたり数十万通の電子メールが送信されている。この、新たなアクティビティは、Emotet が主要なマルウェア群の配信ネットワークとして機能し、完全に復活したことを示唆している」と述べている。標的となる主な国々としては、米国/英国/日本/ドイツ/イタリア/フランス/スペイン/メキシコ/ブラジルなどが挙げられている。

BazarCall フィッシング攻撃:コールバック型で進化するソーシャル・エンジニアリング

Callback phishing attacks evolve their social engineering tactics 2022/10/08 BleepingComputer — コールバック・フィッシング攻撃により、ソーシャル・エンジニアリングの手法が進化している。攻撃の第一段階においては、従来の手法である偽のサブスクリプションへの誘い文句を用いながら、被害者が感染やハッキングに対処するのを、手助けするような手法へと変化している。この攻撃が成功すると、被害者のデバイスはマルウェア・ローダーに感染し、リモートアクセス型トロイの木馬/スパイウェア/ランサムウェアなどの、追加のペイロードがドロップされる。

WhatsApp から 100万件の認証情報を窃取:Meta が中国企業を提訴

Meta sues app dev for stealing over 1 million WhatsApp accounts 2022/10/06 BleepingComputer — 2022年5月から非公式な WhatsApp Android アプリを開発/使用して、100万以上の WhatsApp アカウントを盗用したとして、HeyMods/Highlight Mobi/HeyWhatsApp などの複数の中国企業を、Meta が提訴した。Meta の訴状によると、これらの悪質なアプリは、上記3社のサイトに加えて、Google Play Store/APK Pure/APKSFree/iDescargar/Malavida などからダウンロードが可能だったとのことだ。

Microsoft Teams と Defender for Office 365 の連携強化:フィッシング・メッセージを排除する

Microsoft to let Office 365 users report Teams phishing messages 2022/10/01 BleepingComputer — Microsoft は、Defender for Office 365 のアップデートに取り組んでおり、Microsoft Teams のユーザーが受け取った疑わしいメッセージを、組織のセキュリティ・チームに警告できるようにするという。Microsoft Defender for Office 365 (旧 Office 365 Advanced Threat Protection/Office 365 ATP) は、メールメッセージ/リンク/コラボレーション・ツールからの、悪質な脅威から組織を保護するものとなる。

PowerPoint のマウスオーバーだけで感染:Graphite マルウェアは VBA 非依存で攻めてくる

Hackers use PowerPoint files for ‘mouseover’ malware delivery 2022/09/26 BleepingComputer — ロシア政府に所属すると思われるハッカーが、Microsoft PowerPoint プレゼンテーションのマウスの動きにより、悪意の PowerShell スクリプトをトリガーする、新しいコード実行テクニックを使用し始めたようだ。悪意のマクロに依存することなく、悪意のコードを実行しペイロードをダウンロードできるため、脅威アクターはより狡猾に攻撃を行うことができる。脅威情報企業 Cluster25 のレポートでは、9月9日の時点で、ロシアの参謀本部主要情報局 (GRU:Main Intelligence Directorate of the Russian General Staff) に帰属する脅威グループ APT28 (通称 Fancy Bear) が、この新しい手法を用いて Graphite マルウェアを配信していると報告されている。

MFA 疲れを狙う攻撃:フィッシングで根負けさせ Microsoft/Cisco/Uber などを陥落

MFA Fatigue: Hackers’ new favorite tactic in high-profile breaches 2022/09/20 BleepingComputer — 企業の認証情報へのアクセスを試みるハッカーたちは、大規模なネットワークに侵入するために、ソーシャル・エンジニアリング攻撃を多用し始めている。  多要素認証の普及に伴い、それらのを攻撃する際の構成要素の1つとして、MFA Fatigue (MFA 疲れ) と呼ばれる手法が一般的になってきた。企業ネットワークに侵入する際にハッカーたちは、盗み出した従業員のログイン認証情報を使って VPN や内部ネットワークに、アクセスするのが一般である。そしてハッカーたちにとっては、フィッシングやマルウェアで流出させた認証情報があり、また、ダークウェブ・マーケット・プレイスで購入した認証情報もありという具合に、さまざまな方法で企業の機密情報の入手が可能であり、それは難しいことではないというのが現実である。

American Express 顧客を狙うフィッシング・メール:Google Workspace の検出を回避

A new phishing scam targets American Express cardholders 2022/09/04 SecurityAffairs — Armorblox の研究者たちにより、American Express 顧客をターゲットにする新たなフィッシング・キャンペーンが発見された。このフィッシング・メッセージの内容は、カード所有者を騙して、悪意の添付ファイルを開かせようとするものだ。メールの件名は「Important Notification About Your Account」となっており、受信者に開封を促そうとしている。

PyPI パッケージ・メンテナを攻撃:巧妙なフィッシングでプロジェクトを乗っ取る

PyPI packages hijacked after developers fall for phishing emails 2022/08/25 BleepingComputer — 昨日に検出されたフィッシング・キャンペーンは、PyPI レジストリで公開される Python パッケージの、メンテナをターゲットにするものだったようだ。Python パッケージである exotel と spam は、マルウェアが混入された数百のパッケージの中の1つであり、フィッシング・メールで騙したメンテナのアカウントへ、攻撃者たちが侵入に成功した結果である。 

フィッシング攻撃の変化:コールバック型が 2021/2022 比較で 625% の大幅増

Callback phishing attacks see massive 625% growth since Q1 2021 2022/08/15 BleepingComputer — ハッカーたちは、企業ネットワークに侵入するために、そして、ランサムウェアやデータ窃取の攻撃を仕掛けるために、Eメールと音声コールを組み合わせたソーシャル・エンジニアリングという、ハイブリッド型のフィッシング攻撃に主軸を移行しつつある。 Agari の 2022年 Q2 のサイバーインテリジェンス・レポートによると、フィッシング詐欺の件数は、2022年 Q1 と比較して6%しか増加していない。しかし、ハイブリッドなヴィッシング詐欺の利用は、625% という大幅な伸びを見せているという。​

米政府から国民への警告:頻発する SMS フィッシング攻撃への対応について

US govt warns Americans of escalating SMsmishingS phishing attacks 2022/07/29 BleepingComputer — 米連邦通信委員会 (FCC) は、個人情報や金銭をだまし取ろうとする SMS フィッシングが増加しているとして、米国民に警告を発した。このような攻撃は、スミッシング (Smishing) やロボテキスト (FCC の呼び方) とも呼ばれ、その背後にいる詐欺師たちは、さまざまな誘惑を用いて、機密情報を手渡すよう仕向けてくる可能性がある。

QBot による Windows Calculator 悪用:フィッシングを DLL サイドローディングで仕掛ける

QBot phishing uses Windows Calculator sideloading to infect devices 2022/07/24 BleepingComputer — マルウェア QBot のオペレーターたちは、感染させたコンピュータに悪意のペイロードをサイドロードするために、Windows Calculator を悪用している。DLL サイドローディングとは、Windows における Dynamic Link Libraries (DLL) の処理方法を悪用する一般的な攻撃方法である。偽装した DLL をロード・フォルダに配置することで、オペレーティング・システムに読み込ませるという手順で構成されている。

Google Calendar に新たなブロック機能:フィッシング防止のために設定

Google Calendar provides new way to block invitation phishing 2022/07/20 BleepingComputer — 今日の Google Workspace チームの発表によると、Google カレンダーの招待状スパムをブロックする新しい方法が、従来からの G Suite Basic および Business ユーザーを含む、すべてのユーザーに対して提供が開始されたようだ。

Facebook ビジネスページでデータ収穫:インタラクティブで本物に見えるフィッシングの新常識とは?

Facebook Business Pages Targeted via Chatbot in Data-Harvesting Campaign 2022/06/29 DarkReading — Facebook のアカウント情報/電話番号の窃取を目的とした、ソーシャル・エンジニアリング攻撃が、Facebook Messenger チャットボット機能を組み込んだ巧妙な手段で、ビジネス・ページを標的にしている。Trustwave SpiderLabs の Senior Security Research Manager である Karl Sigler は、「この攻撃は、そのインタラクティブ性で注目されており、ソーシャル・エンジニアリングのフィッシング攻撃が、いかに複雑になっているかを示している」と、Dark Reading に対して語っている。

Emotet の新たな戦略:Microsoft による VBA マクロ制限への対抗策を試している?

Emotet Testing New Delivery Ideas After Microsoft Disables VBA Macros by Default 2022/04/25 TheHackerNews — 大量の Emotet ボットネットを振りまく脅威アクターは、大規模な Malspam キャンペーンに取り込むための、新しい攻撃手法を小規模にテストしており、Microsoft が VBA マクロをデフォルトで無効にしたことに対して、素早く反応している可能性が浮上している。ProofPoint は、このグループの新しい活動を、典型的な行動からの逸脱だと指摘している。つまり、マルウェアを配布するための最新のフィッシング・メールは、典型的な大規模メール・キャンペーンと並行して、より選択的かつ限定的な攻撃を行うものだという、新たな視点を提起している。

Emotet の 64 Bit 版が登場:悪意のメールは 10倍増:AV ソフトの検出は 32 Bit のみ?

Emotet botnet switches to 64-bit modules, increases activity 2022/04/19 BleepingComputer — Emotet マルウェアの配布が急増しているが、現時点のアンチウイルス・エンジンでは少量のみが検出されている、新しいペイロードに間もなく切り替わる可能性もある。2022年3月のことだが、このボットネットを追跡するセキュリティ研究者が、悪意のペイロードを含む電子メールの量が、10倍に増加したことを観察している。Emotet は、ホスト上で持続性をキープし自己増殖する、モジュール型トロイの木馬である。

Microsoft 警告:Outlook と Azure AD を悪用するフィッシング・キャンペーン

Microsoft warns of multi-stage phishing campaign leveraging Azure AD 2021/01/27 BleepingComputer — Microsoft の脅威アナリストたちは、盗み出した認証情報を用いてターゲットのネットワークに悪意のデバイスを登録し、そのデバイスを用いてフィッシング・メールを配信するという、大規模かつ多段階なマルチステージ・フィッシング・キャンペーンを発見した。報告書によると、この攻撃は、多要素認証 (MFA) 保護が施されていないアカウントでのみ発生しており、それが要因となったことで 乗っ取りが容易になっていた。

FBI でメール・ハッキング:偽の緊急メッセージが配信された

FBI system hacked to email ‘urgent’ warning about fake cyberattacks 2021/11/13 BleepingComputer — FBI のメールサーバーがハッキングされ、受信者のネットワークが侵害されデータが盗まれたという、FBI の警告を装ったスパムメールが配信されていた。このメールは、「Vinny Troia と名乗る既知の高度な脅威アクターからの高度な連鎖攻撃について警戒」するように装われていた。Troia とは、ダークウェブ・インテリジェンス企業である NightLion と Shadowbyte の、Head of Security Research である。

Prometheus TDS という MaaS (Malware-as-a-Service) とトラフィック操作攻撃

A Wide Range of Cyber Attacks Leveraging Prometheus TDS Malware Service 2021/08/05 TheHackerNews — 複数のサイバー犯罪グループが、MaaS (Malware-as-a-Service) ソリューションを活用して、Campo Loader / Hancitor / IcedID / QBot / Buer Loader / SocGholish などのペイロードを展開する悪意のソフトウェア配布キャンペーンを、ベルギーの個人や米国の政府機関/企業/法人に対して実施している。この Prometheus というサービスは、2020年8月からアンダーグラウンドなプラットフォームで月額250ドルで販売されている。マルウェアが混入された Word や Excel のドキュメントを配布することで、ユーザーをフィッシング・サイトや悪意のサイトに誘導することを目的とした、TDS (Traffic Direction System) であることが、The Hacker News に共有された Group-IB の報告書で明らかになった。

Avaddon ランサムウェアが活動を停止し復号キーを配布

Avaddon ransomware gang shuts down their operations and releases decryption keys 2021/06/11 SecurityAffairs — ランサムウェア Avaddon の被害者にとって朗報だ。このサイバー犯罪グループが、その活動を停止し、解読キーを BleepingComputer に提供した。このグループは、サーバーを停止し、ハッキング・フォーラムのプロフィールを削除し、リーク・サイトも閉鎖している。

Python の公式レポジトリ PyPI にスパム・パッケージが隠れている

Spammers flood PyPI with pirated movie links and bogus packages 2021/05/21 BleepingComputer — Python ソフトウェア・パッケージの公式レポジトリである PyPI に、スパム・パッケージが殺到していると、BleepingComputer は認識している。これらのスパム・パッケージは、海賊版コンテンツを扱う Torrent や Warez などに見られるスタイルと同様に、さまざまな映画の名前が付けられている。また、それぞれが、固有の偽名のメンテナー・アカウントにより投稿されているため、PyPI によるパッケージとスパム・アカウントの一括削除が困難になっている。