Black Hat 2021:クラウドの脆弱性にも CVE アプローチが必要なのか?

Researchers Call for ‘CVE’ Approach for Cloud Vulnerabilities

2021/08/07 DarkReading — Black Hat USA 2021 – Las Vegas – これまでの1年間において、クラウド・サービスのセキュリティ上の欠陥や弱点を、徹底的に調査してきた2人の研究者が、Amazon Web Services (AWS) アカウント間の隔離が破られるという、新たな問題を明らかにした。クラウド・セキュリティ企業である Wiz.io の Ami Luttwak と Shir Tamari によると、このようなアカウントをまたぐクラウド・サービスの脆弱性は、AWS 以外にも広く存在する可能性があるという。今回の調査では、クラウド・サービスの利用者にとって、自分が利用しているクラウドのインスタンスが、他の利用者のインスタンスから、必ずしも隔離されているわけではないという、厳しい現実が示唆された。

Continue reading “Black Hat 2021:クラウドの脆弱性にも CVE アプローチが必要なのか?”

香港暗号通貨事情:昨年の二倍以上のペースで広がる犯罪

Cryptocurrency crime in Hong Kong hits record levels, with one victim losing HK$124 million to fraudsters

2021/08/02 SCMP — 香港における暗号通貨犯罪と損失規模は、今年の上半期に記録的なレベルにまで急増し、1人の被害者が HK$124 million (US$15.9 million) を騙し取られるケースまで出現した。2021年上半期に警察が記録した被害件数は 496件であり、被害額は HK$214.4 million に上昇した。

Continue reading “香港暗号通貨事情:昨年の二倍以上のペースで広がる犯罪”

API 攻撃のトラフィックが6ヶ月で 300+% も増大している

API Attack Traffic Grew 300+% In the Last Six Months

2021/07/30 SecurityBoulevard — Salt Labs が発表したレポートにより、過去6ヶ月間における AP 攻撃が。かつてないほど急増していることが明らかになった。月間の API コールレートは 141% 増加し、悪意のトラフィックは 348% と大幅に増加した。今回の調査結果は、Salt Security の顧客データのみをベースにしているが、クラウド・ネイティブの脆弱性が広まっていることが浮き彫りとなり、また、より強固なサイバー・セキュリティ対応が、IT 業界全体にとって必要なことが明確化している。

Continue reading “API 攻撃のトラフィックが6ヶ月で 300+% も増大している”

AMaaS >IDaaS:クラウドとオンプレの ID を統合

Pushing the Limits of IDaaS with AMaaS

2021/07/29 SecurityBoulevard — データへの安全なアクセスは、誰にとっても大きな懸念となる。そこで、クラウド ID 管理ソリューションとして、IDaaS (identity-as-a-service) が随所で採用され、アプリケーションにアクセスするユーザーが、本人であることの確認が、つまり、ID の認証が行われている。しかし、IDaaS は、問題の半分しか解決できない。個人情報保護法では、個人を特定できる情報 (PII) などの機密データに、適切な人だけが適切なタイミングでアクセスするよう求められている。

Continue reading “AMaaS >IDaaS:クラウドとオンプレの ID を統合”

クラウドや仮想環境をターゲットにする脅威のトレンドとは?

Rising Threats Target Cloud Providers, Virtual Infrastructure

2021/07/20 SecurityBoulevard — Positive Technologies のレポートによると、仮想化環境を攻撃するためのマルウェア開発が増加しており、その中には仮想インフラをディプロイするためのソフトウェア内で既に見つかっている脆弱性を、積極的に利用しようとするサイバー犯罪者もいるという。2021年におけるサイバー攻撃の全体的な件数は、2020年の第1四半期との比較では 17% 増加となっており、また、77% が標的型攻撃であったとのことだ。

Continue reading “クラウドや仮想環境をターゲットにする脅威のトレンドとは?”

ランサムウェア・パンデミックの第二波を防ぐために

The Second Wave of a Ransomware Pandemic

2021/07/19 SecurityBoulevard — 今年の1月 に、SecurityBoulevard は Ransomware Pandemic を発表した。このレポートは、増大し続けるランサムウェアの脅威と、悪質なマルウェアがもたらす被害について考察するものだ。このレポートでは、将来におけるランサムウェアの予測と、脅威の進行するかについて説明している。それから僅か6ヵ月で、これらの予測はすでに現実のものとなっている。今回は、ランサムウェアの大流行について、その動向を検証し、この継続的な戦いに、コミュニティとしてどのように立ち向かえばよいかを具体的に議論していく。

Continue reading “ランサムウェア・パンデミックの第二波を防ぐために”

米国と同盟国が Microsoft Exchange 攻撃に関して正式に中国を非難

US and allies officially accuse China of Microsoft Exchange attacks

2021/07/19 BleepingComputer — 米国および、欧州連合、英国、NATO などの同盟国は、今年の広範囲にわたるMicrosoft Exchange ハッキング・キャンペーンについて、中国を公式に非難している。2021年の初頭に生じた、このサイバー攻撃は、世界中の数万の組織に展開された 25万台以上の Microsoft Exchange サーバーを標的としていた。

Continue reading “米国と同盟国が Microsoft Exchange 攻撃に関して正式に中国を非難”

IoT 固有のマルウェア感染が 700% UP するパンデミックの時代

IoT-Specific Malware Infections Jumped 700% Amid Pandemic

2021/07/16 DarkReading — Internet of Things (IoT) デバイスに関してだが、COVID-19 パンデミックがもたらす在宅勤務フェーズが要因となり、これらのデバイスへの攻撃が劇的に増加したことが、する新たな指標として示されている。2020年12月の 2週間の間に、IoT マルウェアを使った攻撃が、約30万回あったという。

Continue reading “IoT 固有のマルウェア感染が 700% UP するパンデミックの時代”

脅威モデリングを自動化する時代へと突入する?

Threat Modeling in the Age of Automation

2021/07/16 SecurityBoulevard — サイバー・セキュリティの脅威は急速に増加しており、アプリケーションを構築する企業は、将来の攻撃に耐えるためのコアとなる脅威モデルを含めて、予防原則に基づくセキュリティ対策を検討するようになってきた。しかし、Security Compass の最近の調査によると、ソフトウェア開発の初期段階 (要件の収集/設計) において、脅威モデルを取り入れている企業はわずか 25% だった。さらに、開発したアプリケーションの 90% 以上において、脅威モデルを取り入れていると回答した企業は 10% 未満であり、脅威モデルの自動化や統合において半数以上の企業が課題を抱えていることが分かった。

Continue reading “脅威モデリングを自動化する時代へと突入する?”

フィッシングに遭った夫婦が犯人を追跡:莫大な仮想通貨の在処を見つけたが

This couple lost £15,000 to scammers. We followed the money – and found millions in stolen crypto

2021/07/13 SecurityAffairs — イギリスのある企業の幹部である Mindaugas (名字が公表されないことを願う) は、Coinbase が提供したとされる £60 のボーナスを請求しようとしたとき、数分のうちに £15,000 騙し取られるという詐欺に引っかかった。この詐欺ついて、彼が Coinbase に報告すると、同社はパスワードを変更するよう促し、騙し取られた現金を取り戻す手助けはできないと伝えた。その後、Mindaugas が警察に相談したところ、証拠がないという理由で、この件は事件にならなかった。

Continue reading “フィッシングに遭った夫婦が犯人を追跡:莫大な仮想通貨の在処を見つけたが”

フィッシングやランサムウェアがデータ侵害を増幅していく

Phishing, Ransomware Driving Wave of Data Breaches

2021/07/12 SecurityBoulevard — 2021年も前半が終わったが、5月だけを除いて毎月、データ侵害が増加している。この傾向が続くとして、つまり毎月の平均である 141件 の新たな侵害が発生するとして、今年の合計は2017年のワースト記録である 1,632件 を上回ることになる。これらのデータは、非営利団体である Identity Theft Resource Center (ITRC) が発表した、最新のデータ侵害分析レポートで明らかにされたものであり、米国のデータ侵害は 2021年 Q2 で 491件となり、Q1 との比較で 38% の増加となっている。

Continue reading “フィッシングやランサムウェアがデータ侵害を増幅していく”

DarkReading レポート:マルウェアの危険性について再考しよう

How Dangerous Is Malware? New Report Finds It’s Tough to Tell

2021/07/10 DarkReading — マルウェアはセキュリティ・チームにとって継続した課題となっているが、その課題は変化しており、それぞれの企業のシステムにおいて、マルウェアが与える影響の度合いを判断することが、難しくなっていると多くの人々が述べている。Dark Reading の 2021 Malware Threat Survey では、セキュリティ・リーダーの 49% が、新たなマルウェアに関する最大の課題は、それを取り巻くリスクの評価へと御講しつつあると回答している。

Continue reading “DarkReading レポート:マルウェアの危険性について再考しよう”

API ファースト時代のアプリケーション保護を再考する

Rethinking Application Security in the API-First Era

2021/07/01 TheHackerNews — API ファーストの時代において、アプリケーションの保護は困難な戦いである。開発が加速するにつれ、責任の所在が不明確になり、コントロール自体が困難になる。いまこそ、API ファースト時代の新たな優先順位や原則、そしてプロセスを反映したアプリケーション・セキュリティ戦略を再考する時だ。明日のアプリケーションを保護するには、今日のビジネ・スリスクを評価することから始まる。

Continue reading “API ファースト時代のアプリケーション保護を再考する”

GitHub がリリースする Copilot は AI 搭載のコード・コンプリーション・ツール?

GitHub Launches ‘Copilot’ — AI-Powered Code Completion Tool

2021/06/30 TheHackerNews — 火曜日に GitHub がテクニカル・プレビューを開始した、AI 搭載の新たな Pair Programming Tool は、Python / JavaScript / TypeScript / Ruby / Go などでプログラミングする際に、ソフトウェア開発者がより良いコードを書けるようにすることを目的としている。この Copilot という名のツールは、OpenAI と共同で開発されたコード・シンセサイザーであり、Codex という新たな AI システムを活用している。

Continue reading “GitHub がリリースする Copilot は AI 搭載のコード・コンプリーション・ツール?”

ランサムウェアによる損失がサイバー保険のコストを押し上げている

Ransomware Losses Drive Up Cyber-Insurance Costs

2021/06/29 DarkReading — ランサムウェアによる被害の増大が、サイバー保険会社のビジネスを圧迫し、脅威からの保護を望むユーザー企業に保険料の引き上げを迫っている。AdvisorSmith が行った調査によると、中堅/中小の企業よりも大企業の方が、大きな損害を被っているため、保険料の値上げを余儀なくされている。過去6カ月間における、サイバー保険のコスト、料率申告書、保険データなどを調査した結果、売上高 $1 million 未満の低リスク企業が、$1 million のサイバー賠償責任保険に加入した場合、現在のコストは $1,589 となる。

Continue reading “ランサムウェアによる損失がサイバー保険のコストを押し上げている”

2021年 Q1 に検出されたマルウェアの 74% は従来からの防御をすり抜ける

74% of Q1 Malware Was Undetectable Via Signature-Based Tools

2021/06/26 DarkReading — 従来からのシグネチャ・ベースのアンチウィルス・ツールに依存して、セキュリティ脅威を検出していた企業は、2021年 Q1 にネットワークやシステムに侵入したマルウェアの、約4分の3を見逃していた可能性が高いことが、新たな分析で明らかになった。WatchGuard Technologies は、顧客のネットワークから収集した、2021年 Q1 の脅威データを分析し、アンチウイルス・シグネチャが存在しないゼロデイ・マルウェアの比率が 74 % であることを明らかにした。つまり、これらのマルウェアは、シグネチャ・ベースの脅威検知ツールを回避し、企業システムに侵入することが可能だった。

Continue reading “2021年 Q1 に検出されたマルウェアの 74% は従来からの防御をすり抜ける”

2021 CyberEdge Cyberthreat Defense Report に見るトレンド Top-5

Top five insights from the 2021 CyberEdge Cyberthreat Defense Report

2021/06/24 SecurityBoulevard — これまでの8年間にわたり、この Cyberthreat Defense Report は、他国との比較において、また、同業他社との比較において、企業のセキュリティ担当者が、社内の慣行やセキュリティ投資を評価するのに役立てられてきた。本レポートは、世界の17カ国/19業種/従業員数500名以上の企業に所属する、1,200名の IT セキュリティ専門家のデータに基づき作成されている。

Continue reading “2021 CyberEdge Cyberthreat Defense Report に見るトレンド Top-5”

ランサムウェア攻撃への準備:リカバリーのための5つの Step

5 Critical Steps to Recover From a Ransomware Attack

2021/06/21 TheHackerNews — ビジネスを混乱させるハッカーたちが、悪意の活動で資金を得るための効果的なツールとして、ランサムウェアを利用するケースが増えている。サイバー・セキュリティ企業である Group-IB が、最近に実施した分析によると、ランサムウェアによる攻撃は 2020年に倍増しているが、Cybersecurity Ventures の予測によると、2021年には 11秒ごとにランサムウェア攻撃が発生するとのことだ。

Continue reading “ランサムウェア攻撃への準備:リカバリーのための5つの Step”

PI North America が立ち上げる Process Field Bus Online Training とは?

PI North America Launches PROFIBUS Online Training Course

2021/04/21 AutomationCom — 北米において PROFIBUS、PROFINET、IO-Link、omlox technologies などを支援する非営利組織である PI North America は、新規の PROFIBUS Online Training Course を開始する。

Continue reading “PI North America が立ち上げる Process Field Bus Online Training とは?”

ゼロトラスト・アーキテクチャへと向かうデータ保護のポリシー

View: An emerging security paradigm for the post pandemic world

2021/04/17 EconomicTimes — サイバー攻撃の危険性が高まる中、引き続き最重要課題となっているのがデータ・セキュリティである。従来からのデータ保護技術は、「Trust but verify:信ぜよ、されど確認せよ」戦略の下で、機能しているように見える。

Continue reading “ゼロトラスト・アーキテクチャへと向かうデータ保護のポリシー”

脆弱性における研究者とベンダーのベストな関係とは?

When vulnerability disclosure goes sour: New GitHub repo details legal threats and risks faced by ethical hackers

2021/04/16 PortSwigger — Research Threats Project は、セキュリティ上に欠陥を抱えるソフトウェアについて、それを発見した研究者と、責任を持つべき組織との間に発生した、歴史的な訴訟を詳述するものである。このプロジェクトは、セキュリティ研究者であり「脆弱性の歴史家」でもある Jericho が、2009年に立ち上げた Errata というプロジェクトで確立した、リストに集められたデータをもとに構築されている。

Continue reading “脆弱性における研究者とベンダーのベストな関係とは?”

サイバー・リテラシー・テストで散々な結果のインドだが

India fails in cybersecurity literacy test: Study

2021/04/06 EconomicTimes — 発展途上のデジタル経済において、オンライン・プライバシーとサイバー・セキュリティが重要な課題となっている。そのような中で実施された調査においてインドは、オンライン・セキュリティの習慣などが良好な国々の最下位グループに入ってしまった。

Continue reading “サイバー・リテラシー・テストで散々な結果のインドだが”